紀行エピローグ・写真随筆 1

紀行エピローグ・写真随筆

エピローグ1-1

【 如水、憧れの生活 “カザフの騎馬遊び” 】

 カザフ(コザック)人の友人はいない。 独特の帽子を着用しているので彼らは すぐに判る。

 一度 天山の山中で偶然カザフの老人に会った。 背筋を伸ばし、肩に鷲をとまらせ、長銃を腋に抱えていた。 凛とした姿であった。 顎には短い白髭を蓄えていた。

 疎らな林の中を一人で歩いていたとき 出くわしたのだった。 タイムスリットした一瞬だった。

 あの 鮮明な印象から カザフの虜に成ってしまった。

 カザフは、ジョチ・ウルスの祖であるジョチ(成吉思汗の長子)の5男シバンの子孫シャイバーニー朝 《テムール朝を制圧する。 この結果ムガール王朝の出現》 に率いられ、15世紀に南シベリアからカザフ草原あたりに遊牧していたムスリムの遊牧民集団。

 彼らは遊牧ウズベク集団に対抗し、ジョチの13男トカ・テムルの後裔で一時はジョチ・ウルスを再統一しかけたオロスの子孫、ジャニベクとケレイを君主に戴いている。

 1470年頃、バルハシ湖の南のセミレチエ地方で王権を形成したジャニベクおよびケレイとその子孫の政権のことをカザフ・ハン国と呼んで、現代まで皇室が続いています。

 成吉思汗の“チンギス統原理” 黄金の血統です。

・・・【現在 他ブログにて拙文執筆中】

 カザフ・ハン国はウズベクのシャイバーニー朝が南下してシル川を渡りトランスオクシアナ、ホラズム 《“汗血馬の故郷”・ソグドの故地 》に入った後、

 16世紀前半に西に大きく広がり、残余の遊牧民を取り込みながら現在のカザフスタンの領域のほとんどを支配するに至ったのです。

 広大な領域を支配したカザフ・ハン国は分権傾向が強く、ジャニベクとケレイの子孫から分かれた様々な家系が全体に散らばって各地の小部族の君主となっていった。

 やがてカザフはカザフ草原の西部、中部、東部のそれぞれで地方的なまとまりを形成し、それぞれ 3つのジュズ(部族連合体)へと再編さて行きます。

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17世紀から18世紀には東のモンゴル系遊牧民オイラトの攻撃をたびたび受け、特に18世紀初頭に受けたジュンガルのツェワン・アラプタンによる侵攻は大きな被害をカザフに与えた。

一方、北からはロシアの影響力が浸透し、18世紀中頃、ロシアに近い西部と北部の君主たちはロシアへの臣従を誓い、シベリヤ開発に協力して行く。

しかしこの時点ではロシアへの影響力は決定的ではなく、東部ではジュンガルを滅ぼして東トルキスタン(新疆)を領有した清に朝貢する君主も少なくなかったのです。

この支配関係の緩い時代に清領の新疆に移住した部族が、現在の中国領・モンゴル領のカザフ人となり、 清とロシアの抗争に カザフ人は同族で戦わなければならなくなるのです。

19世紀に入ると西部・中部の小ジュズ、中ジュズは完全にロシアの統治下に入り、南のコーカンド・ハン国に服従していた大ジュズもコーカンドがロシアに征服されるに及んでロシアの支配を受け入れます。

ロシア帝国は カザフ人の遊牧する地域・草原の間に都市や要塞を築いてロシア人の定住民を入植さる政策を推進します。

牧草地は綿花畑に変わり、灌漑施設がアラル海に流入する水を汲み上げた結果 現在の湖面面積は三分の一に縮小しています。

ロシアの支配下でカザフ人は伝統的な遊牧生活を制限されたものの、帝国内のムスリムの先進民族であったタタール人《ウイグルに追われた蒙古高原東部の遊牧民》の影響を受け

スンナ派のイスラム教が完全に定着し、ロシア人からヨーロッパ文明の影響も取り入れて民族意識を育んでいったのです。

20世紀前半、ロシア革命が起こるとカザフの知識人たちはアラシュ・オルダを結成して自治運動に乗り出しますが、

1920年に赤軍の支配下に入り、1936年にソビエト連邦を構成する国のひとつ、カザフ・ソビエト社会主義共和国が形成されたのです。

ソ連は遊牧民の定住化を進めたが、定住化が始まった当初、慣れない定住生活と不作によって多くのカザフ人の命が失われたと言われています。

ソビエト連邦の解体によりカザフスタン共和国が独立し、カザフ人は民族国家を持つことになりました。 中央アジアの中でも特に親ロシア的であることで知られています。

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 遊牧民の気概を忘れない 特異な民族ですね・・・・・・・・

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 明日から 上掲 案内地図に基づき 紀行スナップのエッセイを書いていきます・・・・・・宜しく

                         *当該地図・地形図を参照下さい

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