探検家・冒険家 =28-①=

海洋・学術冒険家= 生態学者 ゼブ・ホーガン博士 =

~  実在の“ネッシー”を追う” ~

ホーガン博士-01

ゼブ・ホーガン氏 プロフィール

淡水の生態系は、世界各地で何万という生物種と何億もの人間の生命を支えている。 巨大魚保護プロジェクトを率いる水生生態学者のゼブ・ホーガン氏は、その貴重な生態系の中でも最も危険にさらされてる場所へ足を運ぶ。 絶滅が危惧されている魚種は言うに及ばず、それらの魚種と生活圏が重なっている人々の暮らしを守るため、日夜奮闘している学者だ。

ホーガン氏はアメリカのアリゾナ大学で生態学と進化生物学を修めた後、フルブライト奨学金を得て、タイ北部に位置するチェンマイ大学の環境リスク評価プログラムに聴講生として参加した。

帰国後はカリフォルニア大学デービス校に進み、アメリカ国立科学財団(NSF)の研究資援を受け、生態学博士課程を修了した。 現在は、ウィスコンシン大学と世界自然保護基金(WWF)で特別研究員を務めている。   また、ナショナル ジオグラフィック協会の新しいプロジェクト・リーダーとして、世界最大の淡水魚種の同定作業と保護活動に取り組んでいる。

ホーガン氏は、「淡水の利用を管理しなければ、絶滅種の数は増加の一途をたどるだろう。メコンオオナマズやカワイルカ、カワウソなどが生息する淡水の生物多様性は、トラやクジラのような希少動物と同等、もしくはそれ以上に保護する価値がある。熱帯雨林やサンゴ礁の保全と同じように、淡水域の保護にも取り組まなくては」と力説する。

 新たな手法、投資、そして調査が、魚類と漁業コミュニティの両方に真の希望をもたらす。 それがホーガン氏の考えだ。

 例えばカンボジアでは、絶滅の危機に瀕した魚種を漁師が捕獲した場合、ホーガン氏は生きたままその魚を買い取る。 調査後、魚は標識を付けられて漁網にかからない下流に放流される。 この活動により絶滅の危ぶまれる魚種の存続が保たれるほか、科学者は回遊パターンや生息場所の利用方法、死亡率を洞察することができる。 こうした情報が禁漁区の創設やカンボジア漁業の持続性向上につながるはずだとホーガン氏は期待しているのです。 

「科学だけが魚類保護の手段ではない。 教育や奉仕活動も同じように重要だ。絶滅危惧種の保護という概念がまったく浸透していない地域も多く、その活動を地域住民に紹介し、身近に感じてもらう必要がある」とホーガン氏は説明する。

ホーガン氏とその研究チームは魚類保護に関する本を自ら制作し、カンボジアの子どもたちに配布して啓発活動を行っている。 「素晴らしいことに、子どもたちはストーリーに関心を持ってくれた。 互いに読み聞かせあったり、魚の名前を当てっこしたりして本当に楽しそうだった。

この国の子どもたちは一部の生物学者より多くの魚種を識別できる」。 また同氏は、「川の保全に関心を持ってもらうためには、写真も重要なアピールの手段だ。 体長3メートルの魚の写真を見れば、誰でも息をのむほど驚くものだ」と付け加えた。

ホーガン博士-02

  ホーガン氏の斬新な発想は尽きることがない。

彼はモンゴルのある地域で新しいプロジェクトに取り組む科学者チームにも属している。 そこはサケ科の巨大魚が生息していることで有名で、地元住民は世界中の支援者から資金援助を受けてコンセッション(利用権)システムの構築に取り組んでいる。

その画期的なシステムでは、エコツーリズムの企画会社が利用料を払ってキャッチ・アンド・リリース形式のフライフィッシングツアーを運営する。 川魚はいっさい捕獲されずに、地元住民は資源保護の見返りに経済的に潤う仕組みとなる。

世界最大級の淡水魚の多くは体重100キロを超える大物だが、直面している脅威も並ではない。

ホーガン氏が巨大淡水魚の世界的な調査に乗り出したのもそれが理由だ。

「保護プロジェクトの対象に予定している地域は、科学的な調査が実質的に行われていない場合が多い。 したがって、局地的な生物多様性に関する発見や、異なる水系の生態系の比較、動物の行動に関する新たな知見に留まらず、新種の発見というサプライズも大いに期待できる」とホーガン氏は述べている。

また同氏は、「未知なるものへの好奇心が私を前進させる原動力だ。 今後は専門家のネットワークと連係し、世界最大級の淡水魚種の比較生態学と保護に関する新たな情報体系を構築したい」と意欲を語る。

さらに、「私は物心ついた頃から川とそこに住む魚に興味を抱き続けてきた。 研究活動、科学分野の探求、実地調査の全てが苦になるどころか私を幸せにしてくれる。

様々な魅力が詰まっている保護プロジェクトを通して、私が感じた興奮を伝えることもできると思う。 この共感が広まり、驚嘆すべき巨大淡水魚とその生息地の保護活動への参加につながればこれに過ぎる喜びはない」と期待を寄せた。

http://www.nationalgeographic.co.jp/video/video_title.php?category=1&embedCode=xiZjIxOmJc8r1pmVaRmfAMKaThz8NUlS&theme=8388608 

“アジアの巨大魚タイメンを追え” モンゴルに生息するタイメンはサケ科最大の魚。 個体数の保護がタイメン釣りの促進にもつながる。*動画(クリック!!!)

ホーガン博士-03

※;タイメン

アムールイトウ(学名 Hucho taimen)とはサケ科イトウ属に属する淡水魚である。別名タイメンシベリアモンゴルなどの河川に生息し、体長2 m、体重90 kgに達するものもある。 環境破壊や乱獲により個体数が減少、保護活動がおこなわれている。 本種をドナウイトウの亜種として、Hucho hucho taimen の学名を与える研究者もいる。

ヴォルガ川ペチョラ川エニセイ川セレンガ川レナ川ヤナ川アムール川などに分布する。 これらの川は主にカスピ海北極海に注ぐが、アムール川は太平洋に注ぐ。主に流れのある場所に生息し、湖にはほとんど出現しない。 河川の合流口でよく見られる。

回遊は行わないが、繁殖期には広範囲を移動する。 モンゴル、 Eg-Uur 川での標識調査では、行動圏は平均して23 km、最大93 kmであることが示された。

体色は地域によって変化するが、頭部は薄緑で尾部には赤褐色が交じることが多い。脂鰭・臀鰭・尾鰭は暗赤色。腹部は白から暗灰色。 世界最大のサケ類の一つで、成熟個体は15-30 kgになる。 最大サイズは不明だが、ロシア・コトゥイ川では210 cm・105 kgの記録がある。 IGFAの世界記録は45 kg弱である。 寿命は55年以上。

ホーガン博士-04

※;下線色違いの文字をクリックにて詳細説明が表示されます=ウィキペディア=に移行。

・・・・・・続く・・・・・・

                         *当該地図・地形図を参照下さい

—— 姉妹ブログ 一度、訪ねてください——–

【疑心暗鬼;民族紀行】  http://bogoda.jugem.jp

【浪漫孤鴻;時事心象】  http://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/

【閑仁耕筆;探検譜講】  http://blog.goo.ne.jp/bothukemon/

【壺公慷慨;世相深層】  http://ameblo.jp/thunokou/

※ 前節への移行 ≪https://thubokou.wordpress.com/2013/11/29

※ 後節への移行 ≪https://thubokou.wordpress.com/2013/12/01

ブログランキング・にほんブログ村へ クリック願います 

広告