十字軍と騎士修道会・騎士団=59=

❢ ソロモン神殿が聖地奪回への貧しき戦士たち = 第二部“テンプル騎士団の逸話” ❢

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☛ ☞ “テンプル艦隊”
ラ・ロシェル(La Rochelle)はフランスの西海岸に位置する港町で、テンプル艦隊の母港でもあった。 当局がその艦隊を押収する前に、ラ・ロシェルから艦隊は逃げ去ったという伝説がある。 この艦隊の船に積まれた富の可能性は計り知れない。 奇妙なことに、それ以後テンプル騎士団の船は二度と目撃されていない。 歴史家もこの伝説の妥当性については未だ結論を出せずにいる。

☛ ☞ “テンプル騎士団の財宝”
テンプル騎士団の抱える富は莫大なものであり、また彼らを失脚に導いたのもまたこの富のためであった。 実際には彼らの富の大半はずっと以前に世俗の支配者や教会の金庫へと消えていったであろう その一方で、行方不明の金があると主張する者もいる。 その一例は、スペインのテンプル騎士団拠点跡が残る丘の頂上にあった。 今世紀初め、そこで井戸を掘っていた際にある男が封印された地下室を発見した。 そこには失われたテンプル騎士団の金がいくらばかりか残されていた。

発見した男の家族は財宝の発見をもくろんで発掘を始めた。 だがスペイン政府は結局この場所を封印しなければならなかった。 というのもこの丘はトンネルによって蜂の巣状になってしまい、城に崩落の危険性があったためだ。 コンクリートの支柱で丘を補強するべく技術者が呼ばれ、そのおかげでこの歴史的建造物は破壊から守られた。

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☛ ☞ “アッコンの財宝”
1291年のアッコン包囲戦の最後の瞬間に、テンプル騎士団は可能な限りの多くの非戦闘員たちを船に乗せている。 また同時に、テンプル騎士団の財宝もこの船に積み込まれた。 積荷の正確な内容については今日でも謎のままだが、アッコンという場所柄もあり様々な憶測が成されている。 金や銀、貴重な宝石は言うに及ばず、そこには財宝と共に重要な聖遺物もあったのではないかとも推測されている……もしかもすると聖杯それ自身も。

☛ ☞ “消えたテンプル騎士”
驚くことではないが、フランス以外にいた多くのテンプル騎士は官憲に捕まることなく逃亡した。 また他の者も監禁を逃れた。 逃亡した者は破門され、裁判に出頭するための猶予期間を与えられる。 この期間を超過した場合は、ただちに異教徒として≪火刑による≫処刑を行なう旨の判決が言い渡された。 今日でも彼らの行方は不明である。 彼らのその後の運命を解明する試みは数多く為されている。 彼らは逃亡する際にかなりの財宝を持ち出すことができ、ある者はその資金を使って彼らは地下に秘密結社を作り=現在でもその組織が存続していると主張する者もいる=、またある者は13144年にイングランドと戦いを続けていたスコットランド王ロバート一世に仕えたという。 実際の彼らの運命がどうであったにしろ、これはフィクションの格好の素材となるだろう。

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☛ ☞ “魔術”
フランス国王による弾劾や、彼らの秘密主義のせいで、テンプル騎士団は本当の魔術師の秘密結社であったと考える者もいる。 こうした弾劾は後世には有名になり、コルネリウス・アグリッパはテンプル騎士を魔女にたとえた。当然アグリッパは当時行われていた魔女狩りに巻き込まれ、彼がテンプル騎士団について個人的に含むところが何も無いのは明白だったが、彼らがキリストのもとを離れていった人々の例として容易に想像し得ることに彼は気づいた。アグリッパの言葉は、テンプル騎士団伝説と魔術を密接に関連付けるのを多いに助長した。

騎士団が黒魔術に手を出したと信じている者たちは、騎士が実際に効力のある強力な魔法を駆使していたとも主張する。 また彼らは、騎士団が弾圧された真の理由がそれであり、騎士団の富や権力のためではないとも言っている。 多くのテンプル騎士が逃げたり、無罪となったり、牢獄に入れられた後に釈放になっているという事実は、魔術師の一部が捕まらずに活動を続けていることを意味しているという。 そういった魔術師達の末裔が闇の遺産を受け継いでいるとしたらどうだろうか?

☛ ☞ “聖杯”
テンプル騎士団は聖地の広域に渡って活動し、約二世紀の間存続した。 その期間中彼らは巨万の富を蓄積することも、数多くの拠点にその富を仕舞っておくことも可能だった。 テンプル騎士団の居城の基礎部を掘り返していた労働者が昔の財宝を発掘したという事例さえある。
騎士団が発見し隠匿していた財宝の中に聖杯があると推測する者がいたとしても、それは驚くことでもない。聖杯はキリストが最後の晩餐に使用した杯とされている。 また聖杯はアーサー・ペンドラゴンと円卓の騎士の伝説と密接に関わっている。 ある者の主張するところによれば、14世紀に騎士団は滅んだが聖杯は未だにテンプル騎士の末裔の手にあるという。

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☛ ☞ “テンプル騎士団の古文書”
今日まで残存するテンプル騎士団に関する文書や記録は極めて少ない。 これは騎士団に関する大いなる謎の一つであり、作家によって見逃されたり無視されたりしている点でもある。 騎士団の大半のメンバーは文盲か文盲同然であったのだが、日々の記録を綴ったものも存在している。 銀行業務や融資を行なっていた組織にとってこういった記録は極めて重要であり、必要であったことは明白だ。

こうした文書の運命は極めて平凡だ。騎士団の滅亡とともに、文書はホスピタル騎士団の管理下へと移されたことだろう。 キプロスが1571年にトルコにより陥落した際に文書はまだそこに存在し、焼失したと思われる。ホスピタル騎士団の記録の大半は今日まで生き残っているが、キプロスから持ち出された記録は皆無だ。 この事実が、キプロスに保管されていた両騎士団の記録がトルコによって破壊されたという推測を裏付けている。
もちろん、怪しげな推測もある。 記録はどこか未知の場所に秘密裏に保管されており、その内容とは魔術や錬金術に関するものだという。 また、テンプル・ホスピタル両騎士団の記録はキプロスより≪1571年以降にトルコあるいは他の者によって≫持ち出され、現在ではヨーロッパもしくは中東の政府公文書館内に埃にまみれて眠っているともいう。

テンプル騎士団の記録の中でもホスピタル騎士団に直接関わる内容のものに関しては、それゆえにホスピタル騎士団の手に僅かだが存在する。 それらはさして注目には値しない文書ではあるが、テンプル騎士団が記録をしっかりと残していたという証明にはなる。

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☛ ☞ “バフォメット”
フィリップ四世によって騎士団に向けられた多くの非難の中には、偶像崇拝がある。 拷問を通して得られた自白によれば、騎士は人間の頭部をかたどった木の像を崇拝し、大切に扱うよう強要されたという(極一部の者はその像が黒猫だったと供述している)。それが女性の頭部だったと供述する者もいれば、髭をたくわえた男の頭部だったと供述する者もいた。 通例として、その像の名は「バフォメット」と呼ばれていた。

「悪魔」バフォメット(Baphomet)の起源は、言語学的にも神学的にもモハメッド(Mohammed)と結びついている。この偉大なイスラムの予言者はキリスト教ヨーロッパでは地球における悪魔の一人と見なされ、悪魔バフォメットはすぐにキリスト教の伝統の中に組み込まれていった。

もちろんクトゥルフの呼び声では、これらの事例に様々な邪悪な結びつきを導き出すことも可能だ。 その像が実際には漆黒のファラオの頭部であったとしたら? または、その像は非(クトゥルフ)神話的な脅威を表しているのかもしれない。 テンプル騎士団の重要な拠点の各所にあったと申し立てられていたにもかかわらず、そのような頭部をかたどった彫刻は誰も発見することはできていない。 もし1920年代のロンドンでそのような頭部が見つかったとしたら、それには何か密接な関係があるのだろうか?

☛ ☞ “テンプル騎士団の伝説”
過去二世紀の間に、数多くの組織がテンプル騎士団の正当な末裔であると主張してきている。 フリーメーソンもそういった組織の一つだ。 騎士団の正当なる末裔を主張する組織がある一方で、滅びた騎士団の儀式と伝統を今日まで守り続けていると主張する組織も存在する。
こういった主張はいずれも根拠となるような証拠が殆ど無い。 テンプル騎士団に関する研究においても、そういった主張などは全く考慮に入れられてはいない。 しかし、クトゥルフをプレイする上では、こういった主張にもメリットを見出せるだろう。

01-20-4

 ===== 続く =====

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