創作; “光の庭”のうたた寝 =072=

❢❢❢ 遼王朝皇族が耶律大石、王朝再興賦 ❢❢❢

=072=1

❝ =第一章第5節_05= ; 陰山山脈の南域にて・・・・ ❞

手にする杯を置いた宋江が康阮の髭面をしげしげと見つめ 改めて気づいたと言う風情で・・・・ 「似ておられる、その言いよう そして その豪傑髭、いや 褒め言葉ですよ、山東の百姓にはドジョウ髭は生えても虎髭は・・・・・・ いや 失礼。 康阮殿、実は 康這殿が興慶に来られる前にセデキ・ウルフ殿から康阮殿に伝言を頼まれていたのです。 なんでも、何蕎殿が『居城を持たぬ流浪の大石総師の弱点は兵糧確保』とセデキ・ウルフ殿に申され、ウルフ殿は私を呼んで康阮殿を興慶に至急に呼ぶようにと言われた。 私は快諾し、梁山泊の呉用にこの地に来るように文を送った後に、旅の支度 流浪が糧の我らに旅支度とは・・・をしている内に 康這殿が興慶に来られたしだい・・・・・・」

「兄者、そのことを話そうとしていたのです。 何蕎さまから、兵糧と兄弟の任務の件はセデキ様が総て善処される故 急ぎ兄者を伴ってセデキ様に会えとの伝言でした。 また、その旨を伝える西夏の使者として、宋江殿が出立されると言われ、セデキ宅にて紹介されたのです。 その時に、宋江殿が同行すると言われたのです」

「そうであったか、梁山泊の首領で酒量、失礼、の豪傑が現れた旨は判ったが、先ほど 『似ておられる、その言いよう そして その豪傑髭・・・・』と我が顔に能書きを貼られましたな・・・・・・ いや、この程度の酒では頭脳は冴える一方、聞き違えや失聴など・・・・」と 康阮が問い返した。

「なんの、今 申したように セデキ・ウルフ殿にお会いした翌日 梁山泊の呉用に この地に来るように文を出した。 天機星・呉用は梁山泊の軍師、荒くれ者が多い梁山泊の中で我が心情を最も良く理解してくれている人物と言える。 江南の方臘討伐は全て彼の献策、また 彼の知謀無くしては、村民や土地の破落者を扇動しての宋軍後方攪乱など不可能であったろう・・・・彼は、元は寒村に隠棲していた書生だったのだが、江南の方臘討伐後、官位を授けるとの内告を辞退した清廉な人物・・・・」 と 一口酒を含んで、

「セデキ殿は新生梁山泊の晁蓋(チョウガイ)に宋と金の緩衝地帯、燕雲十六州の南部地帯、東西の幹線交易路の偵察活動を任せるお積もりらしい。 新生梁山泊には挙人(郷貢進士)の王進が軍師として晁蓋に仕えている。 王進は武術師範でもあり、彼の命に服さない者はいない。 されば、我が軍師の呉用は浮き上がる。 それゆえ、呉用と燕靑を呼び寄せた。 三人で耶律大石殿の夢を支えるつもりでいる・・・・・ 」 康阮と康這の兄弟は小柄な宋江に圧倒され、ただ 互いに視線を合わせるのみである。

「その呉用が間もなく現れる。 呉用は寡黙だが、口を開けば 猪突猛進 雷獣の叫び。 だが、失敗もすれば冗談も飛ばす。 しかし、手段を選ばない策を用いて失策を逆転する機転など、かえって 仲間内での信頼度は比類がない。 諸葛亮孔明のような神懸り的な人物ではなく、ハッハッハー、失礼、失礼・・・・・、それが康阮と瓜二つなのです」

「なれば、私は二人の兄を持つことになる。 楽しみが増えた。 兄者、明日 宋江殿を案内して楡林に戻って下され。 副将の耶律虎古に後を任せて 雁門関から燕雲十六州を北に抜け 三関口長城 鄂爾多斯を横断して沙谷津に渡り、興慶に来てもらいたい。 私は何蕎さまにお世話になり、興慶にて兄者と呉用殿、燕靑殿を出迎えます。 また、宋江殿が懐に納めておられるセデキ・ウルフ殿が発せられた公文書にて、楡林のウイグルの商屋は虎古以下50余名の兵糧を賄ってくれるはず。 昊忠に居る耶律胡呂には兵糧は心配無用と伝えてあります。 胡呂と虎古との連絡もこの宿にて決められた日に行うことも」

「承知した。 まだ宵の口、康這 酒が空に成っている。 それに、当ての追加じゃ・・・・」

=072=2

 === 続く ===

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