食糧危機・食の未来と貧困 =08=

◇◆ 食糧危機は始まっている  ◇◆

 危機に備える・柴田明夫 =8/8= 

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日本の食を考える時、「政府も農協も企業も個人も、日本全体で農業のありかたそのものを根本的に見直していくことが重要なのです」

そう語る柴田さんだが、それでも日本の自給率は5割になるのがせいぜいではないかと予測する。 「たとえば人口問題。 世界の人口は増えていますが日本の人口は減り続けています。 しかも15歳から64歳までの労働人口は10年以上も前から減少している。 働き手は消費の大きな担い手でもあります。 消費の担い手が減ると需要はのびませんし、働き手はきついところ、もうからないところから減っていきますから、就農者を維持するのがより大変になってくるでしょう」

農地や水資源の問題もある。 日本がいま輸入している3000万トンの穀物を日本で生産するとなると新たに1200万haの農地を開拓しなければならないという。 また、現在1000万トンの食料を生産するのに約600億トンの水が必要だが、日本で恒常的に使われている水量は800億トンほどであり、新たに3000万トンの食料を生産するための水を確保するのは非常に難しい。

「問題は山積しています。 『成長戦略』といっても、まずは安定が重要です。

そのためには、とにかく農業をしっかりと立て直すことです。 中国や東南アジアが豊かになってきたというのは、世界の食市場が広がるということ。それは危機を招くいっぽうで輸出のチャンスにもなる。 ここに日本の食をブランド化して輸出していくことで需要が伸び、日本農業の活性化にもつながるのです」

近年、和食は世界的なブームになっている。 農林水産省によると2013年の農林水産物輸出額は前年比22.4%増の5506億円で過去最高になったという。 円安もあるが、欧米やアジア圏などでは実際に日本の食材や日本酒の需要が高まっているのだ。

こうした追い風を機に、2050年の人口90億人時代に備えるために自国の農業を足下から見つめ直し、自分たちも積極的に消費して国産食料の価値を高めていくことが大切なのではないだろうか。

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  次節≪漁業復活の処方箋≫の投稿者・小松正之氏を紹介しておこう・・・・・

  小松 正之(こまつ まさゆき、1953年- )は元官僚。 東北大学卒業、イェール大学経営大学院修了(MBA取得)。在イタリア大使館一等書記官を経て、水産庁漁業交渉官として捕鯨を担当。 200年から資源管理部参事官、元国際捕鯨委員会(IWC)日本代表代理、元国連食糧農業機関(FAO)水産委員会議長、元インド洋マグロ漁業委員会日本代表。 現在、政策研究大学院大学教授。

捕鯨条約、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)など国際条約関係に多く携わる。 日本人の官僚としては珍しい国際会議でのタフネゴシエーターぶりは有名。 とりわけ捕鯨問題に関しては、海洋漁業部遠洋漁業課の捕鯨班担当課長補佐、同課総括課長補佐、漁政部国際課漁業交渉官、漁政部参事官、増殖資源部漁場資源課長などと職権は次々と変わったが、人事権者からの指示により一貫して属人的に小松正之が扱った。

同問題はきわめて専門的領域であり、これに深く通暁していたことから、上司から与えられた事実上の職権を駆使し、捕獲頭数増、捕獲鯨種拡大などを起案し、これを国策として実現させた。

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 2005年3月に水産庁長官から「電話一本で」捕鯨問題から外されるとともに水産総合研究センターへの出向を命じられたが、「新職場に行ってはみたものの、何かに取り組もうとする漲った空気はおよそ感じられず」、結局自ら辞表を出して水産庁を去った。

現在捕鯨問題を担当する成子隆英水産庁資源管理部遠洋課長は、水産庁在任中の小松の取り組みについて、「功罪半ば」と「罪」もあったと指摘している。 これに対して小松本人は、自らの事実上の左遷人事を「低レベルな事勿れ主義」 「だからこそ、むしろ問題は根深く、心配される」と批判するとともに、水産庁が「自分に責任を転嫁して逃げを図ろうとしている」として「憤りを募らせている」と報じられている。

水産総合研究センター理事就任以降も旺盛な講演活動と執筆活動を展開している。 『これから食えなくなる魚』では、現在の水産業が「民間なら倒産状態」 「日本の食卓から魚が消える」と問題提起するとともに、より自由な立場から水産行政一般についても批判と提言を行なっている。

現在の日本の捕鯨外交に関しても、商業捕鯨再開という原理原則の追求を見失って反捕鯨国へ安易に妥協的な態度を取り、「一業界や日本鯨類研究所、共同船舶株式会社の組織の維持や、そこに再就職する役人などの天下り先の確保といった矮小な理由」や「自らの保身、組織の防衛を何よりも優先させて」いるものに墜していると強い警鐘を鳴らしている。

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=== 続く ===

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