現代の探検家《小林快次》 =15=

◇◆ Great and Grand Japanese_Explorer   ◇◆

 世界中を飛び回り、恐竜の姿を求める / 小林快次 =15= 

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◇◆ 第六回 2015年調査がスタート!!  Fromカナダ・・・・ =3/3= ◇◆

バラバラの骨で3次元ジグソーパズル

  5メートルほど向こうに、どこかで見たことのある骨がバラバラになって散乱している。 恐竜の頭骨っぽい。
 「頭骨っぽい」という表現はまったく科学的ではないが、私たち古脊椎動物の研究者は、骨の形を体で覚えている。 解剖学的に骨の形を知識として理解するのは当然だが、それよりも私が大事だと思うのは、世界中にある多くの化石に触れることだ。

 目から入ってくる情報だけでなく、触感による3次元の形の記憶。体に刻み込まれた骨の「知識」が、フィールドで役に立つ。地面に落ちているバラバラになった骨を見て、それがどの恐竜のどの骨であるかを考える。これが意外に楽しい。

 バラバラになった骨を組み上げていく、3次元のジグソーパズル。 夢中になって、時間がたつのを忘れてしまう。 _「あの骨だろう」と想像し、_「だったらここに出っ張りがあるはず」と考えながら、組み立てていく。 すると、ある時点で、その骨が何なのかがわかる。 この時私が組み立てていたのは、ハドロサウルス科の鱗状骨という骨だ。 大きさは中ぐらい。 大人になりきっていない亜成体のハドロサウルス科のものだろう。

 そこから10メートルほど離れたところには、アンキロサウルスの仲間の皮骨(背中の装甲板)らしきものが落ちている。 これもバラバラだ。さっきと同じように組み立てると、想像していたものと違って、なんだか三角錐の形をしている。 出来上がった骨を手にして考える。 どうも皮骨にしては、違和感を感じる。

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 「何だこりゃ?」
 骨をくるくる回転して、自分の頭の「データベース」に入っている骨と照らし合わせる。 _「あ!」

 その三角錐の骨がある角度になった時に、何なのかがわかった。 アンキロサウルスの仲間の骨ではなく、ケラトプス科(角竜ともいう)のクチバシ(前上顎骨か前歯骨)の部分だった。 この瞬間がたまらない。 スッキリ! の瞬間だ。

 この時だけで、この地層からは、ティラノサウルス科、ケラトプス科、ハドロサウルス科、カメと魚の化石が見つかった。おそらく、川が流れていて、魚が泳ぎ、川辺にはカメが、そしてそのそばには恐竜たちが歩いていたことを、そよ風にあたりながら想像する。

 「ボーンベッドもいいけど、発掘に値するものを探さなきゃ・・・」
 2時間もここで化石を探していたことに気づいた私は、さっさと採集した化石を梱包し、バックパックを担ぐ。より貴重なものを探すため、私は先を急ぐことにした。

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※ ティラノサウルス科もしくはティラノサウルス類は、代表的な種としてティラノサウルスを含む獣脚類恐竜分類群であり、分類学においては科が与えられている。 上顎の前方(前上顎骨)にあるD字型の断面をした歯、および癒合した鼻骨が共通の特徴である。

羽毛: コエルロサウルス類であることから羽毛を持っていた可能性が指摘されていたが、2004にティラノサウルス科のディロングの発見により証明された。 ただ大型のティラノサウルスの成体では現代の大型哺乳類などからの推測で体温保持用の羽毛の必要性は少なく、羽毛は存在しなかったと考えられている。 ただし幼年のティラノサウルスには羽毛があった可能性がある。

指: ティラノサウルスやアルバートサウルスなど科の後期の属では2本の指を持つ非常に短い腕が特徴的である。ティラノサウルスの上腕骨は、大腿骨の三分の一の長さまで退縮していた。 しかしディロングやエオティラヌスなどティラノサウルス上科の初期群は、他のコエルロサウルス類と同じように3本指の長い腕を持つため、これらの特徴はグループ内で2次的に発達した特長であることが分かっている。 

ティラノサウルスやアルバートサウルスでは中央の中足骨が両隣から挟まれた(アークトメタターサル)構造を持つため同様の構造をもつオルニトミムス科トロオドン科 と共にアークトメタターサリア (Arctometatarsalia) をなすと考えられたが、現在では初期の種では見られない特徴であるため収斂であるとされている。 また、同様に2本の指を持つ事からコンプソグナトゥス科と近縁と考えられたことがあるが、これも3本指のエオティラヌスなどの存在により収斂であることが分かっている。 そのためコエルロサウルス類の中でのより詳細な位置は未だ不明である。

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=== 続く ===

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