現代の探検家《小林快次》 =29=

◇◆ Great and Grand Japanese_Explorer   ◇◆

 世界中を飛び回り、恐竜の姿を求める / 小林快次 =22=

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◇◆ 第十二回 北米の恐竜とアジアの恐竜 =2/3= ◇◆

北米とアジアで異なる恐竜の多様性

モンゴルではテリジノサウルス類の化石は比較的豊富で、よく発見される。私たちにとっては「またか」というくらいだが、カナダをはじめ、北米の人たちにとっては、とんでもなく珍しいものだった。

その逆バージョンで、彼らにとって珍しくない大型のケラトプス類は、アジアではほとんど発見されたことがない。実際、私自身、アジアで発掘したことはない。今までに経験したことのないことが、あの感動と興奮を引き起こしたのだ。

私の研究テーマに、「アジアと北米の恐竜多様性の比較」というものがある。今回発掘しているセントロサウルスの生息年代は白亜紀末で、私がアラスカやモンゴルで調査しているのも白亜紀末。アジアの恐竜が北米に渡っていき、北米の恐竜がアジアに渡ってくる。

ある恐竜は大陸間を無事に渡っていくが、ある恐竜は移動に失敗する。移動できなかった恐竜は、その大陸固有の動物となり進化していく。 それゆえ、アジアと北米では生息していた恐竜に違いが出る。 その好例が、白亜紀末に栄え、多様化した北米のケラトプス類とアジアのテリジノサウルス類だ。

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 アジアと北米の恐竜に違いがあることを頭では理解していたが、この発掘によって実感できた。 この実感が、感動と興奮によって現れたのだ。
「(まさに百聞は一見にしかずだな~)」と心の中でつぶやく。

もうすでに、フィルとスコットは頭骨を掘りはじめていた。私もすぐに自分の発掘道具を取り出し、発掘に参加した。

頭骨が埋まっている石は比較的軟らかく、掘るのは難しくなかった。石はきれいに剥離し、茶色く光る骨がみるみるうちに露出する。

新鮮なほうがおいしい食べ物や飲み物があるが、化石も同じだ。掘り出されたばかりの骨の質感はたまらない。こんなに美しいものはない。 しかし、いったん空気にさらされると、その艶が失われてしまう。

それでも、次の骨を露出すると、また美しい表面が出てくる。この作業を続けていくと、頭骨の形があらわになってくる。

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=== 続く ===

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