現代の探検家《田邊優貴子》 =39=

◇◆ Great and Grand Japanese_Explorer   ◇◆

“National Geographic Magazine”より

 南極の凍った湖に潜って、原始地球の生態系を追う =田邊優貴子= 

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◇◆ 第15回 「不本意ながら、極ガール??」 =1/2= ◇◆

 秋晴れの今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

少しずつ冬の匂いがして、いつもなら私はワクワクし始める頃ですが、今年はそんな大好きな季節を日本で過ごすことができません。 この原稿が掲載される11月28日には、私はオーストラリアのフリーマントルという港町にいるはずです。 パースから車で南に約30分で到着する小さな町です。

なぜそんな所に?

と言うと、実はそこで南極観測船しらせに乗り込み、南極大陸へ向けて出発するからです。 私は生物学者として第53次日本南極地域観測隊に参加しており、南極へ行くのは今回で3度目。

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 女性が3度も南極へ?!
なんて驚かれることもしばしばですが、当の本人はそんなことを全くもって意識などしていないものです。 誰もが想像するように、日本で暮らしているときと比べて、南極での生活はとても不便なものになります。

昭和基地に滞在するならばまた話は別ですが、私は南極大陸上に滞在するほとんどの期間を、昭和基地から約60km離れた調査地をベースにして、しかも3~4人という少人数で野外生活を送ります。

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 そこではインターネットやEメールの環境はおろか、電話、風呂、トイレもありません。はっきり言って、このご時世に逆行した生活と言えるでしょう。

便利でないことは確かですが、それでもやはり私はまったくそんなことが気にならないのです。 それどころか、毎回結構な幸せを感じながら南極での野外生活を楽しんでいます。

もしかしたら、「めちゃくちゃキレイ好き」ではないことも功を奏しているのかもしれません(汚いのが好きというわけではないです。それなりにごく一般的なキレイ好きレベルです、あくまでも)。

Eメールもつながらず、世間の情報から隔離された生活は、一見不安なように思うかもしれませんが、そのおかげで無駄なこと、雑多なことに邪魔されることなく、目の前の壮大な自然とじっくり向き合うことができます。 私はこの純粋な時間が、本当に大好きです。

そして何よりも、南極で目の当たりにする世界は、普段想像もつかないようなワクワクすることばかりで、生活の不便さを圧倒的に上回る魅力があるのです。 逆に、Eメール・風呂・トイレ・二人部屋が完備されていても、往復のしらせ船上での生活の方が、ずっと窮屈かつ退屈でなりません。

まあ、あくまでもこれらは誰にでも当てはまることとは言えないでしょうから、私にとって、と付け加えておきたいと思います。

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 === 続く ===

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