現代の探検家《田邊優貴子》 =45=

◇◆ Great and Grand Japanese_Explorer   ◇◆

“National Geographic Magazine”より

 南極の凍った湖に潜って、原始地球の生態系を追う =田邊優貴子= 

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◇◆ 第18回 「南極で湖に潜ります」  =1/2= ◇◆

  やっとこの時がやって来ました。 もうすぐ南の果ての大陸に上陸です。 まだかまだか??  そろそろ?? なんて思いながら、船の位置情報を確認したり、外の状況を見に行ったり、この1週間は日々ソワソワしていました。

陸の上を自分の足で自由に歩きたいなぁという気持ちはもちろん、何よりも早く南極大陸に上陸し、1年にわたってずっと準備してきた自分の調査に取りかかりたいと思うのは至極当たり前のことでしょう(ここだけの話、船酔いはまったくしない私ですが、実は海がちょっと苦手で、そのせいか船の上での生活はあまり好きではありません)。

さて、前章で少し触れましたが、今回は、これからどんな調査をするのかお話ししたいと思います。 南極大陸の縁辺には、氷床に覆われていない、岩(岩盤)がむき出しになったエリアがあります。 露岩域と呼ばれるエリアです。面積にして大陸のわずか2~3%ほどで、そこは大陸の中で生物が生息できる限られた場所になっています。 2~3%と言っても、南極大陸の大きさからすると結構広いかもしれませんね(編者注:南極大陸の2~3%は30万~40万平方km。日本の面積が38万平方kmほど)。

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 私たち陸上生物調査パーティーは基本的に3名で、昭和基地から南に約50km離れた「スカルブスネス」という露岩域に滞在します。 昭和基地の南側に広がる宗谷海岸の中では最も広い露岩域です。 3名というのは、私のほかに、島根大学の秋吉英雄さん(妻と大学生の娘2人をもつお茶目な56歳、専門は魚類の内臓進化学)、東京大学の院生である堀誠くん(少し寡黙で食べ盛りの25歳、南極湖沼をテーマに研究中)。 そこに最初の10日間ほどフィールドマネージャの奈良亘さん(永遠の少年のような38歳、普段は北海道で山岳ガイド)が加わります。

私たちは、そのスカルブスネスにある「きざはし浜小屋」という生物の観測小屋に約1カ月半~2カ月間滞在し、そこをベースにしてボートや調査機材を背負ってさまざまな湖沼や沢に通って調査をするのです。 たまに、小屋から離れた場所でテントを張って寝泊まりしながら調査することもあります。

一番大きなミッションは、湖に張った氷が解けてなくなってしまう前に、氷に穴をあけ、湖底の堆積物を採取するというもの。 なるべく深く、できれば岩盤の近くまで採取したいと思います。

2011年12月24日 南緯68度、東経38度
南極大陸へ上陸直前のしらせにて

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=== 続く ===

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