現代の探検家《田邊優貴子》 =50=

◇◆ Great and Grand Japanese_Explorer   ◇◆

“National Geographic Magazine”より

 南極の凍った湖に潜って、原始地球の生態系を追う =田邊優貴子= 

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◇◆ 第21回 「岩から謎の鳴き声が!」   =後節=  ◇◆

 そのように陸上生態系がきわめて乏しい南極大陸にあって、ここ雪鳥沢は他のエリアと比べると豊かな植生が広がっています。 その豊かさから南極特別保護区に指定されているほどです。

なぜでしょう?

雪鳥沢と名付けられているだけあって、ここにはユキドリが数多く営巣しています。 雪のように真っ白な体に、つぶらな黒い瞳、黒いくちばしをした海鳥です。

ユキドリやペンギンは食べ物を海に依存して暮らしている、海洋生態系の構成要員ですが、夏の時期になると子育てのために大陸上にやってきて営巣します。 おかげで、この雪鳥沢には短い夏の時期にユキドリによって海からの栄養が持ち込まれ、豊かな植生が育まれているのだろうと考えられます。

今回の調査では、この沢の最上流に位置する氷床末端で最初の水が流れ出してから、湖を通って、海へと流出するまで、その間の水や雪や氷、陸上・湖底の植物、土壌、ユキドリのフンなどを採集しました。 これらを分析することで、貴重な栄養源がどこから持ち込まれ、どのようにして生態系の中で循環しているのかを明らかにしたいと思います。

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 恐ろしいほど音の少ないなか、雪鳥沢のガレ場を歩いていたときのことです。  突然、足元の岩から大きな鳴き声が!
私は本当にギョッとして、その場で飛び上がってしまいました。 それはきっと、陸上部の走り幅跳び選手だった私の現役時代から見ても、驚異の跳躍力だったはずです。

よく見ると、私が踏んでいた直径70cmほどの岩には、直径15cmの穴が2つあいています。 顔を近づけて穴の中を覗いてみると・・・真っ白な雪見だいふくか鏡餅のような物体が。 さらにグイッと覗き込むと、真っ黒でウルウルとしたつぶらな瞳と目が合いました。不安げな表情でこちらを見ています。

スッと顔を隠し、その岩のそばで息をひそめて数分間待った後、こっそりとコンパクトデジカメを穴の中に入れると、岩の洞窟で静かに暮らすユキドリの姿が写っていました。彼らの日常を垣間見たような気分でした。

=== 続く ===

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