民族のソウル・フード探訪 =040=

◇◆ 世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅   ◇◆

【“NATIONA GEOGRAPHIC/日本語版(文=中川明紀・編集者)”に追記補講】

★  スロベニアの年に一度のお楽しみ料理 =1/3= ★

スロベニア料理ー1

 「スロベニアのワインを飲んだことありますか?」

編集Tさんが尋ねてきた。スロベニアといえば、西はイタリア、北はオーストリアと接する四国ほどの面積の小さな国。 申し訳ないが、ワインはおろか、旧ユーゴスラビアであることぐらいしか知識がない。 しかし、実は優れたワインの名産地で、世界最古としてギネスブックにも認定されている、樹齢400年以上のブドウの木からつくられるワインもあるという。

「日本に住むスロベニアの人たちがワインの出来を祝うパーティーがあるんです。行きましょうよ!」。 目を輝かせるTさんの話では、11月11日の「セント・マーティン・デー」を祝うパーティーだという。キリスト教の聖人・マルティヌスの祝日(name day)であるこの日は、農作物の収穫を祝い、翌年の豊作を祈念する「収穫祭」がヨーロッパ各地で行われるのだ。

 「スロベニアではとくにこの祝日を大事にしていて、家族や仲間たちと出来たてのワインを飲み、この日のためにつくられた料理を囲んで過ごすそうなんです」。 しかも、スロベニアワインは約7割が国内で消費されていて、輸出先は主にヨーロッパ。  日本に入ってくるのはほんのわずかだとか。 スロベニア人がこよなく愛するワインと、その出来を祝って食べる料理に込められたソウル。  これはおもしろそうだとパーティーに参加させてもらうことにした。

東京・恵比寿にあるビルの一室で、「セント・マーティン・デー」のパーティーは行われた。 この日はスロベニアと国境を接するイタリアの自治州であるフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア出身の人びととの交流も兼ねた共同開催で、室内には2つの国旗(州旗)が掲げられている。

在日スロベニア人は65人(2012年12月法務省調べ)。 関東在住の人が多いが、スロベニア料理専門のレストランは京都にしかなく、このような自国の料理を食べるイベントは大事だという。 少し早くきてしまったのか、室内にはまだ数人しかいない。 笑顔で私たちを出迎えてくれたのは、このパーティーに誘ってくれたスロベニア政府観光局のティナ・ザドニックさんだ。

「いま料理を準備しているところです。みんなが集まったら乾杯するので待っててくださいね」。 せっかくなのでキッチンに入って料理を見せてもらうことにする。 「セント・マーティン・デーで食べる料理は決まっています。 ガチョウのロースト、紫キャベツを煮たサラダ、それとムリンツィという食べ物です。 今日はガチョウが手に入らなくてカモのローストなんですけどね」と、盛りつけの準備をしながら、ティナさんが説明してくれる。

ガチョウのローストと紫キャベツはほかの国の収穫祭でも食べられていることが多い。 ガチョウを食べる理由は一説によると、聖マルティヌスが司教の座に就くことを嫌がってガチョウ小屋に隠れた際、ガチョウが騒ぎ立てたことで見つかってしまった。 その罰として食されるようになったのだとか。 いっぽう、キャベツは地中海沿岸地域が原産地で紀元前からヨーロッパ全土で食べられている歴史ある食材。 秋から冬にかけてが旬だ。

スロベニア料理ー2

スロヴェニアの伝統的な料理として特に重要なものは以下の通りである。
= スープ =
バカルツァ  /  ボグラチ : スロヴェニア北東部のプレクムリエ地方の郷土料理。 ハンガリーの伝統的な料理グラーシュによく似ている。 材料は豚肉牛肉猪肉ジャガイモタマネギニンニクパプリカ。  /   ヨタ : スロヴェニアやクロマチアやイタリアのイストラ半島地域を代表する煮込み料理。 豆や野菜を煮込んでサワークリームをかけて出される。  ザワークラウトカブ酢漬けジャガイモ豚肉を煮込んでサワークリームをかけて出される。
= 肉料理 =
= 肉の入っていない料理 =
= 酒 =

スロベニア料理ー3

動画:Slovenia Guide

 === 続く ===

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