民族のソウル・フード探訪 =050=

◇◆ 世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅   ◇◆

【“NATIONA GEOGRAPHIC/日本語版(文=中川明紀・編集者)”に追記補講】

★ パンチの効きすぎ!! エジプトのB級グルメ =2/3= ★

エジプト料理ー1​​​​​​ ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

 さっそくそのキッチン台へと向かう。 ご飯はすでに炊飯器の中だったが、Tさんの目撃談によると「お米にレンズ豆と塩、水、それからサラダ油を入れていた」とのこと。 しかも、ヤヒヤさんの「それじゃ少ないよ。 もっと入れて!」という声のもとで、けっこうな量のサラダ油が投入されたとか。 目の前では玉ネギをこんがりと色が変わるほどに揚げている。

「これはちょっとどころのカロリーじゃないな」とTさんと顔を見合わせる。 しかし、若い男子たちは「コシャリだ、コシャリだ!」と何ともうれしそう。 その男子の一人に話を聞く。 カイロ大学の交換留学生として拓殖大学に通って4カ月というイブラヒーム・ガマールさんだ。

「コシャリは僕が最も好きなエジプト料理。 ファストフード感覚の料理だけど、母の手作りが一番美味しい。 家では1カ月に2回くらい食卓に並ぶんですが、それがすごく待ち遠しかった」と語る。 日本に来てからコシャリを食べていないため、初参加となる今回のクッキングパーティーをとても楽しみにしていたという。

「カイロ大学の近くに『タハリール』という有名なコシャリのチェーン店があって、学生はみんなそこで食べていましたよ」と話すのはモハマド・ハッサンさん。 大学の後輩にあたるイブラヒームさんもうなずく。 彼らの話を聞いて高校時代、部活の帰りに仲間と必ず立ち寄ったパン屋を思い出す。 パンの味とともによみがえる旧友の顔。 コシャリは学生の思い出の味なのだなあ。

思わず歓声が沸き起こる、エジプトの揚げ物とは!?

ご飯が炊きあがるまでの間、他の料理も見てまわることにした。 実はいろいろ話を聞くなかで、もう一つ気になった料理があったからである。 母国の好きな料理として、何人ものエジプト人がコシャリとともに名前を出した「ファラフェル」だ。

「私の家では金曜の朝食に必ずファラフェルが出ました。 エジプトは金曜と土曜が休日で、金曜の朝は家族が集まって食事をするんです。 そのために母が早起きしてつくるの。 私にとっては“おふくろの味”ですね」と話していたのはラナさん。モハマドさんの家でも金曜に食べていたそうで、「楽しい休日の味」でもあるようだ。

理化学研究所で働くレハブ・アブドルハミッドさんは、「エジプトを代表する料理として会社の同僚に振る舞ったらすごく喜んでくれて、それ以来、“ファラフェルクイーン”と呼ばれているんですよ」と笑う。

エジプト人が愛するファラフェルはいったいどんな料理なんだろう。 そう思いながら見てまわっていると、入り口近くのキッチン台で「おー、ファラフェルだ!」と歓声が上がった。 調理室にはいつの間にか20人くらいの人がいたが、一斉に注目する。そのキッチン台に駆け寄ると、緑色のペーストを5センチほどの丸型に整えて揚げていた。

「空豆でつくるんですよ」と教えてくれたのはアフメッド・マームードさん。 スエズ運河のほとりにある都市イスマイリア出身で現在はリビア大使館に勤めているという。 「空豆はエジプトがある北アフリカ原産と言われていて、エジプトではたくさん食べます。 ファラフェルはすり潰した空豆に、ニンニクやコリアンダー、ブラックペッパーなどさまざまな香辛料をいれてつくる揚げ物です。 コロッケに近いでしょうか。味付けはもちろん、ゴマをまぶしたり、サンドイッチの具にしたり、ゆで卵を包んだりと、食べ方も人それぞれなんですよ」

話を聞きながら調理の様子を見ていたが、次々と揚げているのに皿の上は一向に数が増えない。 なんと、出来上がったそばからみんなが“つまみ食い”をしているのだ。 「これは食べ損ねる!」とTさんが何とか1個だけゲット。 「エジプト人が待ちきれない味」を二人で分けて口にいれた。

こんがりと香ばしく揚がったファラフェルは、香辛料の香りが強いが味はマイルド。 空豆の甘みが口に広がり、とてもホッとする味だった。 「私の家では毎日食べていました。 日本でつくるのは大変だけど、最近は輸入食材店でファラフェルの粉末が売っているので、それを使って時々つくっています」とアフメッドさん。

エジプト料理ー2

エジプト料理 その二

《野菜料理》 ナス、ズッキーニ、ピーマン、アーティチョーク、キャベツ、トマト、タマネギ、キューリ、オクラ、カボチャ、クレソン、ホーレンソウ、モロヘイヤスベリヒユ、ジャガイモ、タロイモ、テーブルビート、ニンジン、ハツカダイコンなどが利用される。 豆類では、ソラマネ、ヒラマメ、ヒヨコマメ、白インゲンマメハウチワマメが食べられる。 豆類のスプラウトもスープやオープン焼き焼きにして食べられる。

サラタ・バラディー : 「お国のサラダ」または「エジプト風サラダ」(刻んだトマト、タマネギ、ピーマン、キュウリ、クレソンなど生野菜にライム汁やドレッシングをかけたもの)。

マハシー : ドルマ(ナス、ズッキーニ、ピーマン、アーティチョーク、キャベツ、トマトなどに米、刻みタマネギ、ハーブなどから成るフィリングを詰めたもの)。

マハシー・ワラ・アイナブ(ブドウの葉のドルマ。ブドウの葉で米、挽肉、刻みタマネギなどから成るフィリングを包んだもの)。タアメイヤ : ハーブ入りのそら豆のコロッケ風揚げ物。 コプト信者聖大金曜日にタアメイヤを食べる。

モロヘイヤ : モロヘイヤとニンニクのみじん切りが入ったチキンスープ

フール・メダンメス : 干しソラマメを少量のヒラマメと煮込んだ料理。

コシャリ : 米とマカロニ、ヒラマメを炊き込み、トマトソースをかけた料理。

《 卵料理 》 シャクシューカ : トマトソースの上に鶏卵を割り落とし、オーブンで焼いた料理。 挽肉を入れてもよい。

エッガ : イタリアのフリッタータやスペインのトルティージャ、イランのククに似た卵料理。

エジプト料理ー3

 === 続く ===

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