民族のソウル・フード探訪 =051=

◇◆ 世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅   ◇◆

【“NATIONA GEOGRAPHIC/日本語版(文=中川明紀・編集者)”に追記補講】

★ パンチの効きすぎ!! エジプトのB級グルメ =3/3= ★

​​​​​​ ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​エジプト料理ー1

コシャリは炭水化物のダブル載せ!

口の中に残る余韻を楽しんでいるうちに、コシャリのご飯が炊きあがったようだ。 炊きたてのお米とレンズ豆の甘みを含んだ香りが漂ってくる。 今回は材料調達の関係でレンズ豆だけだが、ひよこ豆を入れる場合もあるとのこと。 さらに、パスタもマカロニとロングパスタの2種類を使うことが多いという。

ご飯とパスタを混ぜ合わせて大皿に盛り、素揚げした玉ネギをのせる。 「コシャリとはエジプトの言葉で“混ぜる”という意味なんですよ」と教えてくれたアフメッドさんが食べ方も説明してくれた。 「トマトソースのほかにビネガーベースのソースもあって、自分の好みに合わせてかけて食べるんです」

コシャリのつまみ食いはさすがに目立つので、テーブルに料理が揃うのを待ってからいただいた。 ミートパイやグラタン風の料理などテーブルいっぱいに料理が並ぶ。大皿に盛られたコシャリを取り分けてもらい、目の前に置いた。豆ご飯にパスタが乗り、トマトソースがかかっている光景はちょっと異様だ。 しかし、一口食べたとたんスプーンを動かす手が止まらなくなった。

ご飯とパスタ、まずこれがまったく違和感がない。 レンズ豆の甘みとちょっぴり焦げた玉ネギのうま味、トマトの酸味が絶妙なバランスで炭水化物たちを包み込んでいる。 「これ、ちょっとはまってしまうかも」とTさん。 まさにジャンク、B級グルメなのだが、何ともクセになる味わいなのである。

「エジプトは9割がイスラム教徒なのでラマダンになると日中は断食をするんですが、ラマダンが明けるとコシャリ店にみんな集まるんです。 ラマダン中は日没後もスープなど身体にやさしい軽食が中心なので、パンチのあるコシャリが恋しくなるんですよ」とモハマドさん。 後輩イブラヒームさんも「子どもたちもみんな食べたがりますね」と言う。 21歳とまだ若い大砂嵐が好んで食べたのもわかる気がする。

コシャリの店は昔からあるようだが、人気チェーン店の登場など、ファストフード産業としての発展は1990年代に入ってのことだといわれる。 70年代の経済改革以降、外資が流入したエジプトでは、90年代になってマクドナルドなどの外資系ファストフード店が次々と開店していった。

同時に、広義のフェミニズム的価値観が浸透し、女性の社会進出も加速して、それまでタブーとされていた未婚男女のカップルのデートが認められるようになり、そのデートスポットとして清潔でオシャレな店が人気となった。 そのような風潮の中でコシャリの専門店も発展を遂げていったのだろう。

パーティーにきていたエジプト人たちが口を揃えて「コシャリは日本でいえばラーメンのようなものかな」と言っていたが、70年代に外資系ファストフードが日本に参入して以降、ラーメンもまた多様化していまやひとつの文化となったことを考えると、その通りだなと思う。

自分の皿に盛られたコシャリを平らげ、おかわりをしようと大皿を見るとすでにコシャリはなかった。 ファラフェルといい、エジプト人は食べるのが早いようだ……。 でも、彼らの食べっぷりは気持ちよかった。 「おかわりしそこねたので……ラーメンでも行きますか」とTさん。 そうだな、せっかくだし隣町のラーメン激戦区・恵比寿まで今日は歩いて帰ることにしよう。

エジプト料理ー2

エジプト料理 その三

《 肉料理 》  主に羊肉、鶏肉、牛肉が使われる。 豚肉はムスリムにとって禁忌の食材であるが、コプト信者は豚肉を食べることを禁じていない。 この他、ラクダやウサギも食べられる。 鳥類では、七面鳥、アヒル、ガチョウ、カワラバト、ウズラ、カモやなどが食べられる。

メサアア : ナスと挽肉をトマトソースで煮込んだもの。 / シーシュ・ケバーブ : 羊肉の串焼き(ケバブ)。 / シーシュ・タウーク : 鶏肉のケバブ。 / フラーハ・マシュウィー : 鶏肉の丸焼き。 / ハマーム・マシュウィー : カワラバトのグリル。 / ハマーム・フィルゲン : カワラバトに米を詰め、蒸し焼きにしたもの。 / ターゲン : タジン鍋で米、野菜、肉、魚などを蒸し焼きにした料理。

マカローナ・ベーシャーメール : ベシャメルソースと挽肉、茹でたリガトーニをオーブンで焼いた、グラタン風の料理。 / コフタ : 肉団子。 挽肉のケバブや煮込み料理など調理法は様々。 / サンブーシク : 挽肉やチーズを詰めて揚げたペイストリー。 / ビフテーク : 牛肉の薄切りにパン粉をまぶして揚げたカツレツ。 / ローストー・ビル=ベイド : 挽肉でゆで卵を包んで焼いたミートローフ風の料理。

《 魚料理 》  地中海や紅海で獲れる海水魚と、ナイル川や湖で獲れる淡水魚の両方が利用されるため、エジプトで食べられる魚介類の種類は豊富である。

コズバレイヤ(ゴスバレイヤ) : 白身魚を揚げてコリアンダーシード味のトマトソースをかけ、オーブンで蒸し焼きにしたもの。 / フェシーフ : ボラの仲間を塩漬けにし、発酵させた食品。塩を洗い流し、三枚におろして植物油とレモン汁、刻みピーマン、刻みネギをかけて食べる。 / サマック・マシュウィー : 魚を焼いたもの。アルミホイルの上でトマトやピーマンを載せてオーブンで焼いたものと、糠を付けてオーブン天板で焼いたものとがある。 / フィリー : 魚のフィレのフライ(フリッター)。

エジプト料理ー3

 === 続く ===

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