民族のソウル・フード探訪 =077=

◇◆ 世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅   ◇◆

【“NATIONA GEOGRAPHIC/日本語版(文=中川明紀・編集者)”に追記補講】
  • これがないと始まらない!ブラジル人、熱気の源 =2/3= ★ 

    ​​​​​ブラジル料理ー1​​​​​​​​​​​​​​​​

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ ブラジル人はフェイジョンがないと食事をした気にならないらしい。 それほどに愛されている。しかし、豆の煮物なら日本にもある。 甘い煮豆が一般的だが、ブラジルの煮豆はどのような味なのだろう。 そう思ってひとつ注文すると、マルコさんはごはんと一緒に持ってきてくれた。

茶色い煮汁の中にたっぷりの豆。 インゲン豆の一種のカリオカ豆を使っていて、日本の煮豆より汁がやや多いものの、見た目はそう変わらない。 だが、食べ方が違った。 看板娘の立花フェルナンダさんが、「こうやって食べます」と言って、ご飯にフェイジョンをかけたのだ。 「ひたひたになるまでかけて、ご飯が茶色に変わるくらいよく混ぜてから食べるんです」

ご飯と煮豆のフュージョン。 甘そうだなあ、お汁粉だと思えばいいのかなあ、といろいろ考えながらパクッと一口。 あま……くはない。 もちろん、豆の甘みはあるし、舌触りもまろやかだが、味付けは塩ベース。 細かく刻んだベーコンと玉ねぎが入っていて、ニンニクもけっこうきいている。 それらをじっくり煮込んだ素朴な味わい。 なるほど、これならご飯に混ぜてもよくなじむ。

「店では日本のお米を使っていますが、ブラジルはインディカ米。 オリーブ油やニンニクを入れて炊きますが、パラパラとしているので汁物によく合うんです。 朝はパンを食べるので、フェイジョンは昼か夜。 これにサラダとお肉料理が、ブラジルの一般的な食事ですね」とマルコさんが教えてくれた。

「具材が変わったりしないんですか」と聞くと、地方によって黒豆を使ったり、その日の気分でベーコンを豚肉にすることはあるが、基本は同じだという。 「ただ、土日はフェイジョアーダをつくることもあります。 簡単に言うと肉入りのフェイジョンです」とマルコさん。 そういえば、イベントで会ったオリベラさんも「フェイジョアーダ」の話をしていた。 フェイジョンの豪華版ということなので、フェイジョアーダも食べてみることにした。

ブラジル料理ー2

 運ばれてきたフェイジョアーダは黒かった。 こちらは黒い豆を使うのだそうだ。 そして、肉の塊がゴロゴロと入っている。「味付けはフェイジョンと同じですが、豚の肉や耳、尻尾などいろいろな部位を入れます。 ソーセージやベーコンも入れて肉がやわらかくなるまで煮込む。牛肉を使うこともありますよ」とマルコさん。 これにヴィナグレッチというトマト、玉ねぎ、キュウリと酢を混ぜたソースにファリーニャというキャッサバの粉、それからケールのニンニク炒めを一緒に混ぜて食べるという。

豆はフェイジョンのものよりやや固い。 汁もサラリとしているが、肉はやわらかく、ソーセージの味はしっかりと濃いめで、それらのうま味が存分に引き出されている。 噛むほどに味に奥行きが生まれるのだ。 塩やニンニクの味付けが日本人には強い気もするが、ヴィナグレッチのさっぱり感やケールの青々とした風味が味に変化を与えて飽きさせない。 そして、ごはんに実に合うのである。

フェイジョン、フェイジョアーダを手際よく混ぜてくれたフェルナンダさんは、「ブラジル人は母親の手伝いをしながら料理を覚えます。 フェイジョンがつくれないとお嫁にいけないと言われているんですよ」と微笑む。

ロシアのボルシチ(前記参照)もそうだった。 ソウルフードはつくれないと嫁にいけない節がある。 かつては日本でも味噌汁を上手につくれることは嫁ぐために大事なことだった(今もそうかもしれないが……)。 「私も、フェイジョンはお味噌汁みたいなものだと思います」とフェルナンダさん。 「では、フェイジョアーダは?」と聞くと、「カレーライスのようなものかな。たまにしか食べないけど、出てきたときはうれしいから」と言う。

ブラジル料理ー3

 === 続く ===

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