民族のソウル・フード探訪 =078=

◇◆ 世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅   ◇◆

【“NATIONA GEOGRAPHIC/日本語版(文=中川明紀・編集者)”に追記補講】
  • これがないと始まらない!ブラジル人、熱気の源 =3/3= ★ 

    ブラジル料理ー1​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

 マルコさんは「フェイジョアーダは材料が多くて時間もかかるうえ、ボリュームがあるので、家庭によって違いますが、食べるのは1カ月に一度くらいです。 お腹がいっぱいになるので、ぐっすりとよく眠れるんですよ」と話す。 どうやら健康にもよさそうだ。

インゲン豆は1000を超える品種があり、英語で「ビーン」といえばこれを指すほどメジャーな豆だが、もともとは南米が原産。ブラジル人にとっては昔から欠かせない食べ物だった。 フェイジョンの始まりは定かではないが、フェイジョアーダがブラジルがポルトガル領になった16世紀以降に食べられるようになったことから、それ以前からあったのだろう。

フェイジョアーダは奴隷が生み出した料理だと言われている。ポルトガルになって以降、ブラジルには多くのアフリカ人が労働力として移住させられてきた。 奴隷として過酷な労働を強いられた彼らは、より栄養のある食事にありつくために、主人が食べない肉の切れ端や豚の耳、尻尾などを豆と一緒に煮込んで食べるようになった。 それがフェイジョアーダであり、あまりに美味しかったので主人たちも食べるようになって、全国的に広がったとされている(数世紀にわたる逃亡奴隷たちの闘いを追った本誌特集「ブラジル逃亡奴隷の闘い」もあわせてご覧ください)。

豆は炭水化物やたんぱく質、ビタミンなどの栄養素をバランスよく含む栄養価の高い食材。 ニンニクはスタミナ源として有名だ。さらに、豚肉は疲労回復に効果のあるビタミンB1を豊富に含むので、フェイジョアーダが奴隷たちの労働力を支えたのもうなずけるし、いまのブラジル人たちの活力の源になっているのだろう。

そういえば、オリベラさんはこんなことを言っていた。 「休日の食事は家族の時間。 だから、いつものフェイジョンより特別なフェイジョアーダを食べる。その大切な食事のために母親は朝からじっくりと煮込む。 フェイジョアーダには愛が入っているんです」

フェイジョン、フェイジョアーダを食べながら、そのことを噛みしめた。 そして、何気なく毎日食べていた実家の味噌汁を思い出す。しかし、フェイジョン、フェイジョアーダは、アフリカ系、しかも奴隷だった人びとの料理が、先住民や支配者だった白人、それから日系などほかの移民たちにも受け入れられ、ソウルフードと言われるまでなった。 そこにあるのはブラジルの寛容性。 これについてはイベントで食べたほかのブラジル料理にも表れていたが、話は次回にゆずるとして、いまはW杯期間中の昼夜逆転生活のスタミナをつけるべく、フェイジョンとフェイジョアーダを平らげることにしよう。

ブラジル料理ー2

フェイジャオンもしくはフェイジョンフェジョン(feijão)とは、豆類の総称。 通常はインゲン豆を指す。 また、インゲンマメを煮た料理のこと。

ブラジルでは、「フェイジャオン・コン・アホス」または「アホス・エ・フェイジャオン」として多くの人が毎日のように白米にかけて食べる家庭の味である。 またブラジルではレストランでも主要な副菜として大抵メニューに載っている。

日本人が日々、豆腐や納豆を食べることで良質な植物性タンパク質を摂取しているように、ブラジル人はフェイジャオンを食べることでそれを摂取している。

フェイジャオンとともに豚肉や牛肉を煮込んだ料理はフェジョアーダ(フェイジョアーダ)と呼ばれる。

黒インゲン豆、白インゲン豆(白花豆)、うずら豆カリオカ豆などのインゲンマメの他、次のような豆がフェイジャオンと呼ばれる。

  • フェイジャオン=ドス=セテ=アノス(feijão-dos-sete-anos):ベニバナインゲンP. coccineus
  • フェイジャオン=エスパディーニョ(feijão-espadinho):ライマメP. lunatus
  • フェイジャオン=フラデ(feijão-frade):ササゲVigna unguiculata)、黒目豆

他にもグリーンスプリットビーンレンズマメヒヨコマメなどの豆類が同様に調理されて食卓に上がる。

ブラジル料理ー3

 === 続く ===

前節へ移行 ; https://thubokou.wordpress.com/2017/05/23/

後節へ移動 ; https://thubokou.wordpress.com/2017/05/25/

 ※ 下線色違いの文字をクリックにて詳細説明が表示されます ⇒ ウィキペディア=に移行
*当該地図・地形図を参照下さい

—— 姉妹ブログ 一度、訪ねてください——–

【疑心暗鬼;民族紀行】 http://bogoda.jugem.jp/

【浪漫孤鴻;時事心象】 http://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/

【閑仁耕筆;探検譜講】 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中