民族のソウル・フード探訪 =100=

◇◆ 世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅   ◇◆

【“NATIONA GEOGRAPHIC/日本語版(文=中川明紀・編集者)”に追記補講】

お茶請けに! ご飯のおとに! ミャンマーの食べるお茶 = 1/3 = ★

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 東京・高田馬場の駅前、早稲田通りを挟んだ向かいに黒いビルがある。 地上11階建てで、1階と2階にいくつかの飲食店が入った雑居ビル「タックイレブン高田馬場」だ。

「このビルにミャンマーの食材店があるんです」  そう教えてくれたのは日本の大学で経済を学ぶミャンマー人留学生、ピューさん。 約1000人の在日ミャンマー人が暮らし、「リトル・ヤンゴン」とも呼ばれている高田馬場界隈。 このビルにある食材店は、そのミャンマー人たちの胃袋を支えているという。

前回、日本ミャンマー・カルチャーセンターを主宰するマヘーマーさんに、ミャンマーのソウルフードであるモヒンガーをつくってもらった。 その際、ナマズやバナナの茎など日本の普通のスーパーでは見かけない食材がいくつもあった。 聞けば、近くにミャンマー人が経営するミャンマー食材の店があるという。 ミャンマー人が日常的に食べる食材が揃っているというので、これはおもしろそうだと手伝いに来てくれたピューさん、ニニさんに案内してもらったのだ。

築30年は経っているであろう、なかなか年季の入ったビル。 1階には「ノング インレイ」というミャンマー料理店がある。 食材店は上層階にあるというのでエレベーターホールへ向かうと、入り口に数人の東南アジア系の若者が立っていた。 エレベーターから出てきたのも外国人のようだ。 一気に異国に来たような感覚を受けながらビルの案内板を見ると、ミャンマー語とおぼしき文字が5階、8階、9階……あちこちにあるじゃないか。

「これ、ほとんどが食材店なんですよ」

1軒だけかと思っていたら、このビルの中には7~8軒のミャンマー食材店が入っていて、ミャンマー人が経営するマッサージ店なんかもあるらしい。 ピューさんに導かれながらまずはエレベーターで8階に向かう。 廊下に立つと、その光景に思わず目を見張った。 フロアには部屋が8つほどあるのだが、半分以上のドアが開かれていてミャンマー語や英語の案内が表記されている。 まさに“リトル・ヤンゴン”ではないか!

一つひとつ店を覗いてみる。 陳列の仕方は各々だが、どこも5~6坪の店内に麺や調味料、ポップな袋に入ったインスタント食品などが所狭しと並んでいた。 冷蔵庫の中には野菜や肉もある。 初めて見るものばかりだが、どれもミャンマー人に馴染み深いものだという。 中でもとくに好んで食べるものはあるのだろうか。ピューさんに尋ねた。

「ラペソーは食卓に欠かせません。どの店でも必ず売っていますよ」

ミャンマーの言葉でラペは「茶」、ソーは「湿っている」という意味。 「そうだよね、お茶は毎日飲んだりするものね」と頷いていると、「飲むんじゃないですよ。 食べるんです」とピューさん。 「えっ、茶葉を食べるの?」と驚く私を見て、陳列棚から袋入りの商品を手にとって見せてくれた。 確かに茶葉の形をしているが、緑茶に比べると色が黒っぽくて水気がある。

郷土料理ー2

ラペソー(Lepet-so、Lahpetso)はミャンマーの茶の一つ。 後発酵茶の一種で漬物のような形態をしており、飲用ではなく副食などに用いられる。 ビルマ語でラペ(lepet)は「茶」、ソー(so)は「湿った」であり、「湿ったお茶」という意味を持つ。

ラペソーはミャンマー全土で食べられており、同国北東部で国境を接する中国雲南省の酸茶やタイのミヤンとよく似ている。また、パラウン族シャン族はラペソーをミヤンと呼んでいる。 酸茶やミヤンとの大きな違いとして、柔らかい若葉を用いることが挙げられる。 特に良質なラペソーでは新鮮で柔らかい一心二葉または三葉の若葉が使用されており、柔らかい葉に起因するベトツキを防ぐために発酵中に水分を排出する工夫がされている。

味は旨味があるのが特徴で、食べた日本人の90%が好きになったとされる。 食後は口中に清涼感があり、カフェイン含量が多いため眠気覚ましの効果があるという。 また、緑茶烏龍茶などとも相性が良い。 栄養的には茶葉の食物繊維、発酵中に生成されたビタミンアミノ酸の摂取が期待される。

郷土料理ー3

 === 続く ===

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