民族のソウル・フード探訪 =101=

◇◆ 世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅   ◇◆

【“NATIONA GEOGRAPHIC/日本語版(文=中川明紀・編集者)”に追記補講】

お茶請けに! ご飯のおとに! ミャンマーの食べるお茶 = 2/3 = ★

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​郷土料理ー1

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 「ラペソーは茶葉をじっくりと発酵させているんです。おかずとしてはもちろん、お客さんが来たときに緑茶やミルクティーと一緒に出したりもします。 日本の漬け物みたいな感じですね」

お茶を飲みながら茶葉を食べるのも不思議な感じだが、ラペソーを置いていない家はないそうだ。 つくりかたは、茶葉を蒸すか茹でるかした後、壷などに入れて重い石を乗せ数週間、長いものでは一年寝かせて発酵させる。 それに味付けをするのだが、手間がかかるため市販のものを購入することが多く、メーカーもいろいろあるという。

「発酵させた茶葉だけを購入して自分で味を付けたりもしますよ」と教えてくれたのは、移動した9階にある食材店「マザー ハウス」で店番をしていたザニミィンさん。

「すり鉢にゴマ、塩、唐辛子、うま味調味料を入れて混ぜ、茶葉と和えます。 私は辛いのが好きだけど、苦手な人は唐辛子を入れません。 そのほか、レモンをかけたり、ニンニクをいれたり、自分の好みで味付けをするんです。 日本だと高いのでそんなに食べられないけど、ミャンマーにいたときは週に4回は食べていました」

おばちゃんたちがちょっと集まって世間話をするときは誰とはなしに出てくるし、神事でのお供えや冠婚葬祭にも欠かせないらしい。

味が付いたラペソーを一口いただいた。 ふわーっとお茶の香りが漂ったあと、発酵による酸味と唐辛子の辛味が舌を軽く刺激する。 葉にしてはけっこう固めで噛むほどにお茶特有のうま味が出て、後味はほろ苦い。 確かにお茶請けによく、祖父母の家のテーブルにいつも漬け物があったことを思い出す。 あれを食べると「ああ、田舎に来たなあ」と実感したものだ。

「ラペソーはほかの食材と混ぜて食べることも多いんです。 ラペソーの混ぜご飯は食堂にもよく置いてありますし、トマトやキャベツと和えてサラダにして食べたりもします。 でもアジョゾンを混ぜるのが一番ポピュラーかな」

アジョゾンとはヒヨコ豆やピーナッツなどいろいろな豆を揚げたものだそうで、「これもラペソーと同じくらいお昼やおやつでよく食べます」とニニさんが教えてくれた。 少々油っこい塩気の効いた「食べだすと止まらなくなる」タイプのスナック豆で、店では袋売りされている。 ラペソーに別の食材を混ぜた料理は総称して「ラペットゥ」というそうで、ザニミィンさんがアジョゾンのラペットゥを特別につくって出してくれた。

ラペソーとアジョゾンそれぞれのうま味と食感が折り重なった豊かな風味。 ピリ辛で少々濃いめの味が後を引き、ご飯のおかずにもぴったりだ。

郷土料理ー2

ラペソーの調理法とシチュエーション

苦味や渋みを抜く場合は、まずラペソーを湯がいたり水にさらしたりする。 また、古典的な方法ではバナナの葉に包んで冷所に放置してから手で握って苦味を除く。 その後、塩をつけてココナツオイルやごま油で和える。 このままでも食べられるが、近年では魚醤やうま味調味料で味を整え、干しエビや揚げニンニク、フライビーンズ、ショウガなどと混ぜて食べることが多い。 具を和えた場合はラペトッ(トッは「混ぜる」という意味)とも呼ばれる。 また、スダチなどの柑橘果汁を加えて魚醤の塩辛さを抑えたラペチン、唐辛子を加えたラペサッなどのバリエーションもある

食べ方にはマンダレー風とヤンゴン風の大きく2種類がある。 マンダレー風は皿の中央に塩味のラペソーを盛り、周囲に合わせ具材4-5種類を載せる。 ラペソーを口に入れてから、すぐに好きな具材を親指と人差指ではさみ取り、口の中で混ぜる。 ヤンゴン風はラペソーと具材を皿の上で全て混ぜて食べる。 具材には刻んだトマトやキャベツ、レタス、スターフルーツや唐辛子が使われる。

都市部にはラペソーの専門店があり、また喫茶店でも食べられる。 街では昼に友人の家に集まり、毎日のようにラペソーパーティーを開いて世間話をする。 田舎では来客時に出すため常時保管していることが多い。

慶弔事にもラペソーは用いられ、誕生祝いや結婚式、上棟式、葬式など様々な場面で供物とされる。 この他、改名した時はラペソーを配って挨拶回りをし、結婚式の招待状にラペソーを添え、民事裁判で和解が成立すると相手と共にラペソーを食べるなどの風習がある。

郷土料理ー3

 === 続く ===

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