睡眠の都市伝説の真意 =001=

☆彡 睡眠の都市伝説を斬る =三島和夫・睡眠研究者= 彡☆

【この企画は“Webナショジオ・連載/睡眠の都市伝説を斬る”に追記補講した】

眠りの常識を見抜く  =序文として=

​​​睡眠研究=1

 今年、一般向けの「睡眠本」なるものを初めて上梓した。 Webナショジオの「研究室に行ってみた」シリーズで作家の川端裕人さんに取材していただいた内容をベースにした書籍だが、嬉しいことにAmazonランキングではなかなかの人気を博している。

それにしても、Amazonの*書籍ジャンルに「病院・医者」「ヨガ」「食・栄養」などのいわゆる鉄板ネタに並んで、「睡眠」があることに感銘を受けた。 実際、検索される書籍の数も多い。 専門書ですら読む時間に事欠いているため睡眠本を手にする機会はほとんどなかったが、もしかしてブーム到来?

百聞は一見にしかずと、都内最大級の書店の健康本コーナーに向かうともの凄い数の睡眠本が並んでる! 見慣れた自著を探すのも大変である。「全然目立たない……、どうしたら選んでもらえるの?」オーディション会場でライバルの多さに圧倒されるうぶな女優の卵、といった心持ちである。

ちなみに快眠グッズの売り上げも軒並み好調とか。 さらにはグッズと書籍のコラボ企画まであり、これがまた人気である。 ブーム到来どころではない、睡眠バブルの末期といった風情。 完全に乗り遅れている。

「朝の光で睡眠リズムをリセット」はホントにいい?

ともあれ、気を取り直して書棚をじっくり眺めてみる。 若い頃専門書でお世話になった高名な先達から、寡聞にして存じ上げない方々まで、なんと多くの人々が執筆していることか。 全部買うわけにもいかないので、5時間ほど立ち読みしてみる。 良書は購入もした。 快眠指南書14、5冊でざっと概算するに、書いてあることの9割はそれ単体で見ると科学的に正しい印象。 ただ実用本としてみると点数は辛くなり正答率7割くらいとなる。

理論と実際は異なることも多い。 基礎研究と臨床を混同した記載も目につく。 よく知られた「朝の光で睡眠リズムをリセット!」などはその代表で、一般論としては正しくても不眠気味の中高年では逆効果。 むしろ夕方過ぎの光が良い。 「眠りを促す○○を食べて快眠!」、でも効果を得るには3トン必要なんて事例もある。

細かい解説は別の機会に譲るとして、科学的誤謬から派生した睡眠の都市伝説が流布する現状は専門家としてちょっと歯がゆい。 そこでこのコラムでは睡眠の常識と非常識を科学の視点から解説し、日々の快眠に役立つ情報をお伝えしたい。

大事なのは睡眠の都市伝説を叩くのではなく、むしろじっくり紐解くこと。 なんといっても都市伝説には説得力、突破力がある。 その巧妙なレトリックを理解することは睡眠学に限らず科学的批判力を磨くことになるからだ。 眉唾商品を購入せずに済むだけの眼力も養えるのではないだろうか。

睡眠研究=2

 === 続く ===

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