民族のソウル・フード探訪 =121=

◇◆ 世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅   ◇◆ 

【“NATIONA GEOGRAPHIC/日本語版(文=中川明紀・編集者)”に追記補講】

ハワイの伝統料理「ラウラウ」を食べてみた = 1/3= ★

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​郷土料理ー1

​​​​​​   寒いのが苦手だ。暦の上では立春だが、厳しい寒さが続いている。 こんなときはつい、温かいものを求めてしまう。鍋、温泉……いや、いっそ常夏のハワイにでも行ってしまおうか。 そんな現実逃避が、今回の魂食紀行のきっかけだった。

ハワイといえば、最近はパンケーキが日本で大人気。 ふわっふわの生地に果物や生クリームがたっぷりとかかっていて、甘党にはたまらない一品だ。 15年くらい前には、ごはんの上にハンバーグと目玉焼きがのったロコモコが流行った。 たびたび日本でブームを巻き起こしているハワイアンフードだが、ソウルフードもパンケーキなのだろうか。 そう思って出かけたのが東京・赤坂のハワイ料理の店「オゴ オノロア ハワイ」。 常夏気分を味わえることも期待して。

「“ソウルフード”という定義はとても難しいですね」

ハワイアンミュージックが流れる店内。 ハワイアンキルトのクッションにもたれてハワイ気分に浸っていると、オーナーシェフのリョウジさんが語りだした。 「ハワイは移民の土地。フィリピン系であればフィリピンの、中国系なら中国料理が“ソウルフード”になるので、一概に言えないんですよ」と言う。

アメリカ商務省の国勢調査(2010年)によると、ハワイの人種構成は白人系24.7%、フィリピン系14.5%、日系13.6%、ハワイアン5.9%となり、以下中国系、韓国系と続く。リョウジさんの家は日系で、やはり家庭では和食が多かったそうだ。

「ただ、ハワイの伝統料理はあります。ルアウに欠かせない料理です」

ルアウとは、子どもの誕生日(とくに1歳)や結婚式などのお祝いに催されるハワイ伝統の宴こと。 ここで出される伝統料理は人種に関係なくみんな食べるのだという。 その中で最もよく食べられている料理を問うと、リョウジさんは「私の一番好きな伝統料理です」と言って、それを出してくれた。

「ラウラウです」

見た目も大きさも和歌山県と三重県にまたがる熊野地方などの郷土料理「めはり寿司」のようだった。 あるいはロールキャベツか、何かが葉のようなものに包まれている。 「中には何が入っているんですか?」と問うと、「まずは食べてみてください」とリョウジさん。 そこでラウラウにナイフを入れるとジュワーッと汁があふれ出た。 これは食欲をそそられる。

郷土料理ー2

伝統的ハワイ料理

ハワイは太平洋の中央部に位置し、先住民たちのルーツはタヒチなどの南方から渡ってきたポリネシア系海洋民族にあると考えられている。 このため伝統的な料理の中にはポリネシア料理と共通するものが多い。

この当時からの原型を留めると考えられるものには、以下のような料理が挙げられる。

  • ポイ – ハワイ人の主食であったカロ(タロイモ)のペースト。 1~2日寝かせて少し酸味が出たものが好まれる
  • カルア・ピッグ – 豚肉の蒸し焼きをほぐしたもの。カルアポークとも。 本来はルアウの主菜として、豚一頭をまるごとイムと呼ばれる地中のかまどで石焼きにして作るが、現在の家庭やレストランではオーブンで調理する。 また現在は豚のみが用いられるが、かつては犬、鶏、魚などもこの調理法で料理した。
  • ラウラウ – 豚肉や鶏肉、魚などを食べられるタロイモの葉で包み、さらにティの葉で包んで蒸したもの。 ティの葉は食べない。
  • ピピカウラ – 生の干し肉。牛肉が伝来して以降の食べ物なので、伝統料理の中では比較的新しい
  • ルアウ – イカや鶏肉、豚のもつなどをルアウ(タロイモの若葉)と共にココナツミルクで煮込んだシチュー
  • ポケ – 生のアヒ(鯖)やアク()、茹でたタコなどのぶつ切りにリム(海藻)や葱などを混ぜて味付けしたもの。 英語風にポキと発音されることが多い。 元は単なる魚の生食に過ぎなかったが、日本の刺身文化の影響を受けて現在のような形に変化した
  • アヴァ – カヴァの木の根から作られる飲み物。 酒や麻薬のような軽い酩酊作用があるとされる
  • ハウピア – ココナツミルクをピア(タシロイモ)のデンプンなどで固めたゼリー状の菓子
  • クロロ – タロイモとココナッツミルクを原料とした芋羊羹(イモヨウカン)のような菓子

郷土料理ー3

 === 続く ===

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