民族のソウル・フード探訪 =123=

◇◆ 世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅   ◇◆

【“NATIONA GEOGRAPHIC/日本語版(文=中川明紀・編集者)”に追記補講】

ハワイの伝統料理「ラウラウ」を食べてみた = 3/3= ★

郷土料理ー1​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

 しかし、ラウラウもカルアピッグも味付けがとてもシンプルだ。 保存性を高めるという意味では香辛料を使う方法もあるが、リョウジさんに問うと「ハワイの伝統料理の多くは塩のみで味付けする」とのこと。 ハワイに本格的に欧米人が訪れたのは18世紀後半。 それまでこの火山島には大きな文化の流入がなかったため、調味料も限られていたのだろう。

「ハワイでは昔から塩田で塩をつくっていました。 火山性の土壌なので鉄分やカルシウムなどのミネラルがとても豊富なんですよ」とリョウジさんは、ハワイアンソルトを見せてくれた。 土が赤いため、塩も赤い色をしているという。 なめると少し甘みを感じる、味に深みのある塩だった。 シンプルな料理ながら旨みたっぷりなのは、この塩の役割も大きいようだ。

「うちは祖母の両親がハワイのマウイ島に移住したのが始まり。 祖父が広島出身でハワイと日本を行き来していましたが、僕も兄弟もずっとハワイで育ちました。 家は和食中心でしたが、住んでいた地域は日系のほか、フィリピン系とハワイアンも多かったので、子どもの頃からハワイアンの友達の家でラウラウなどをよく食べていました。 いまは減っているようですが、学校の給食にもルアウの日があったので伝統料理はとても身近なんですよ」

それは日本に住むハワイアンも同じようだ。 奥さんの空中元子さんと店を開いたのは約12年前。 「初めはハワイ風の居酒屋をやるくらいの気持ちだったんですよ」と元子さんは笑う。 しかし、来店したハワイ出身の客たちの、「ラウラウを食べたい」「カルアピッグはできないの?」という希望の声が多く、現在のようなハワイの伝統料理やローカルフードを出す店になったのだという。 「いまでは、ラウラウのためにタロイモの葉を私の実家で無農薬栽培をしているほどです」と元子さん。

その伝統料理は、ハワイ本土でも再び注目されている。 リョウジさんが住んでいた頃、伝統料理はルアウか家庭で食べるもので、レストランなどで食べることはほとんどなかったそうだが、最近ではラウラウの専門店もできている。 「ハワイのトップシェフたちが組合をつくって、ハワイの素材や伝統を生かした料理をホテルやレストランで積極的に打ち出したりもしています」とリョウジさん。

日本人をはじめ多くの人びとが移住し、やがてアメリカの州となってリゾート地として発展したハワイ。 さまざまな食文化が入り混じってきたなかで、伝統料理はずっとハワイの人たちの心に根付いてきた。 そして、それらの料理が見直されているといういま、次に日本でブームを起こすハワイアンフードはラウラウかもしれない。

郷土料理ー2

ハワイの米・麺料理

  • ロコモコ – いわゆるハンバーグ丼 白飯にハンバーガーステーキと目玉焼きを乗せ、グレイビーをかけたもの。
  • サイミン – 中華麺と干しエビの出汁を用いたラーメンに似た料理。ハワイで誕生した食べ物であるが、現地では日本発祥の料理であると考えられている。
  • ムスビ – 日本語の“おむすび”に由来。スパムやホットドッグなどを乗せ、温めた状態で売られている。
  • スシ – 生魚を使った江戸前ではなく、巻きずしやコーン・スシ(いなり寿司)が惣菜料理として普及している。
  • チャウ・フン – 平打ちのライスヌードルを用いた焼きそば。初期の中国系移民が伝えた料理。
  • ベントー – 日本語の“弁当”。沖縄県の弁当に酷似する。

ハワイの魚・肉料理

  • ロミロミ – 細かく切った生魚(サーモンが一般的)にみじん切りのタマネギとトマトを混ぜ込んだもの。
  • ガーリック・シュリンプ – オアフ島北部のカフク地方で養殖されるエビをニンニク風味の油で炒めた料理。主に移動販売車で売られており、同地方の名物とされる。
  • フリフリ・チキン – 鶏を開いて焙り焼きにした料理。
  • モチコ・チキン – モチコ(もち米を使った唐揚げ 餅粉を多用する沖縄系移民の発明と考えられる。
  • チキン・ロングライス – 鶏肉とロングライスのスープ。
  • チキンカツ – 日本風のチキンカツ (ビーフカレー – 日本風のカレーライス
  • ビーフシチュー – アメリカ風のビーフシチュー(カルビ – 韓国風の骨付き焼肉)

ハワイのデザート・パン

  • マラサダ – ポルトガルの揚げパン。
  • スイート・ブレッド – ポルトガルのパォン・ドーセ(甘いパン)。
  • マナプア – いわゆる中華マン。
  • アンダギ – 沖縄のサーターアンダーギー・。(マンジュウ – 日本の饅頭だが、パイのような生地でオーブンで焼いたものもある)

郷土料理ー3

 === 続く ===

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