睡眠の都市伝説の真意 =026=

☆彡 睡眠の都市伝説を斬る =三島和夫・睡眠研究者= 彡☆

【この企画は“Webナショジオ・連載/睡眠の都市伝説を斬る”に追記補講した】
不眠症の本質は睡眠時間の誤認である  =2/3=

​​ ​​​​睡眠研究=1

 さてKさんが感じている“目覚めていた時間”を計算してみる。

寝つきにかかった時間:約 1時間30分 → 1回目の目覚め時間:約15分 / 2回目の目覚め時間:約30分 / 3回目の目覚め時間:約1時間 / 朝の目覚めから検査終了まで:約1時間

感じている目覚め時間の合計は4時間15分! ベッドで横になっていたのは8時間なので、差し引きで正味の睡眠時間は3時間45分となる。 消灯時間の半分以下しか眠れていないのだから、夜が辛いのも納得である。検査で緊張したためか普段よりも眠りが浅かったというが家でも似たり寄ったりで「最後に5時間以上寝たのがいつだったか思い出せない」と嘆くことしきり。

では、Kさんの睡眠脳波検査の結果をみてみよう。 → 寝つきにかかった時間:47分 / 1回目の目覚め時間:15分 / 2回目の目覚め時間:18分 / 3回目の目覚め時間:32分 / 朝の目覚めから検査終了まで:41分

実際にKさんが目を覚ましていた時間は2時間33分、脳波で確認された睡眠時間は5時間27分、自分で感じていた睡眠時間よりも2時間近く長いという判定結果であった。

結果を説明されたKさん。 しばらくしてボソリと「私はウソをついたわけではないですよ……」勿論ですKさん、誰も疑ったりしていません。 Kさんの不安、疑念、怒りを解くために普段の診療では以下のような説明をする。

1.慢性不眠症の患者さんの大部分(ほぼ100%)は脳波で測定した実際の睡眠時間よりも眠りを短く感じる。 同様に、寝つきにかかる時間(消灯から入眠までにかかる時間)も長く感じる。

2.脳波上の睡眠時間と主観的な睡眠時間の乖離が大きい場合は「睡眠状態誤認」という診断名がつけられる。 睡眠状態誤認はれっきとした不眠症の一型である。

3.睡眠状態誤認は詐病や意図的な誇張ではなく、睡眠時間を正しく把握できない時間認知機能の低下が関連している。

睡眠研究=2

=資料・文献 (The Wallstreet Jouurnal)= 

睡眠制限実験の長い夜、被験者はどう過ごすか (その三)

研究はまた、遺伝子やその他のいわゆるバイオマーカー(血液中の物質)を探している。これらを特定すれば、どの人が睡眠ロスの影響によりぜい弱なのかを予測できるからだ。 ゲール博士は、研究者たちはこの研究を年内に完了すると予想していると述べた。

研究の被験者は、だいたい2時間ごとに一連のテストを完了する。注意力や反応時間、記憶力、どれほど迅速に情報を処理できるかなどを測定するテストだ。 彼らはアンケート調査にも回答する。気分はどうか、どれほど眠いと感じているかなどだ。研究者たちは、彼らが摂取するカロリーも計算している。

従来の研究では、この研究所やその他の研究所は、注意力や反応速度、認識速度はとりわけ睡眠ロスによって影響される傾向があることを突き止めた。 これは自動車運転には大きな問題だ。合理化などより高度な認識機能はそれほど影響されない傾向があった。 気分は落ち込む。そうなると人々は中立的な顔の表情でさえ、よりネガティブに受け止める。睡眠剥奪の被験者はまた、食事が多くなり、体重も増える。 ペンシルベニア大学研究所の研究では、彼らは一日当たり500カロリーを多めに摂取し、脂肪分の多い食品に傾斜し、体重が1週間で約2ポンド(0.9キロ)増える。

ペンシルベニア大学研究所の大半の睡眠剥奪研究では、睡眠を剥奪されないコントロールグループ(対照実験の対象となる統制集団)もいて、同じ環境で生活し、同じテストを受けている。

しかし、だれでも睡眠ロスを同じように耐えられるわけではない。 一般的に、睡眠ロスの影響に抵抗力があるのは被験者全体の約3分の1、ぜい弱なのも3分の1、そして残り3分の1はその中間だ、とディンジス教授は言う。

ゲール博士によれば、バートンさんはぜい弱なグループに入っているようだという。数字が登場した時にスペースバーを押すテストで、彼女は正確に反応するのに最長2秒もかかる場合があった。 これとは対照的に、もう一人の被験者ダニエル・ダガティさんは通常、反応時間は0.3秒もかからなかった。十分に休養した普通の人は約0.25秒だ。

睡眠研究=3

 === 続く ===

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