睡眠の都市伝説の真意 =029=

☆彡 睡眠の都市伝説を斬る =三島和夫・睡眠研究者= 彡☆

【この企画は“Webナショジオ・連載/睡眠の都市伝説を斬る”に追記補講した】

もっと光を!! 冬の日照不足と鬱の深~い関係  =2/3= 

​​睡眠研究=1 ​​​​

   冬季うつのハイリスク者(12点以上)の割合が一番高かったのは秋田(4.0%)。 2番目が札幌(2.9%)。その他のエリアの平均は1.4%であり、いわゆる北国で割合が高いことが分かる。 ところが例外もある。鹿児島県奄美市(調査当時は名瀬市)である。 ハイリスク者の割合が秋田、札幌なみに高かったのである。 秋田、札幌、そして南国奄美、共通項が何か分かりますか?

答えは日照時間が短いこと。

気象庁が作成した1981年~2010年までの30年間の観測値(平年値)によれば、秋田市の年間平均日照時間は1526時間で、都道府県庁所在地の中では全国で一番少ない。 ちなみに全国平均は約1897時間、トップの山梨県甲府市では2183時間である。しかし日照時間を観測している全国の気象官署全体で比較すると、最も少ないのは山形県の新庄(約1323時間)、そして2番目が鹿児島県の奄美市(約1360時間)なのだ。 ナゼ南国奄美で日照時間が短いのかというと、北からの冷たい気流と南からの暖かい気流が、ちょうど奄美群島や沖縄諸島付近でぶつかり、雲が多くなりやすいためらしい。

とまれ、ここから分かるのは、冬に睡眠時間が長くなり、食欲が増え、気分が低下するのは緯度や寒暖ではなく、日照時間が短くなることが原因だという点である。 少し込み入った話をすると、日照時間と日長時間のどちらが冬季うつの発症に重要であるのか結論は出ていない。 日照時間と日長時間の違いは冬季うつのメカニズムにも関わる深~い話なので、次回改めて詳しくご紹介する。

日光はどうやって私たちの睡眠や気分をコントロールしているのか? 疫学調査や生物学的医学研究から、その興味深いメカニズムの一端が明らかにされつつある。

現代生活はさまざまな光に取り囲まれている。 太陽光はもちろんだが、白熱電球、蛍光灯、LEDなど人工照明の光に満ちあふれている。 日本人研究者3名が青色LEDの発明で今年のノーベル賞を受賞したことは記憶に新しい。 最近はキャンドルも人気だそうな。

これらさまざまな光の情報は網膜の光受容細胞で神経シグナルに変換され、その大部分は視神経を通って後頭葉の視覚野に向かう。 すなわち「物を見る」ために使われる。 これを光の視覚性作用と呼ぶ。普段、我々が光のありがたみを実感するのは、視覚性作用によって物の形、色、質感が分かることによる。

睡眠研究=2

=資料・文献 (The Wallstreet Jouurnal)=

7時間睡眠が8時間より有効かもしれない理由 =2/3=  研究の因果関係に疑問の声も

クリプキ氏が11年に医学誌「Sleep Medicine(睡眠医学)」に発表した別の研究では、最適な睡眠時間は昔から言われてきた8時間よりも短い可能性があることを示す新たな証拠が見つかったとしている。研究者たちは1週間、年配の女性約450人について、手首に取り付けた機器を使って睡眠活動を記録した。約10年後、睡眠時間が5時間未満だった人々や6.5時間以上だった人のほうが死亡率が高いことが分かった。

睡眠時間が多過ぎることの悪影響を示す研究に対して、くぎを刺す専門家もいる。病気のために睡眠時間やベッドに横たわる時間が長くなっている可能性があるからだ。また、被験者の睡眠パターンの自己報告に基づく研究は正確ではない可能性もある。

米国睡眠医学会のティモシー・モーゲンサラー会長は、「こうした研究の問題点は、関連性については良い情報を提供しているが、因果関係に関するものではないということだ」と述べた。同会長は総合病院メイヨー・クリニック睡眠医学センターの教授でもある。

モーゲンサラー氏は患者に、一晩に7~8時間の睡眠を目指し、どう感じるか判断するよう助言する。同氏によると、必要な睡眠時間は人によって異なるし、文化や遺伝的差異の影響も大きい。

翌日に集中するためには適度な量の睡眠が重要だ。最近行われた複数の研究では、7時間の睡眠をとることと最高の認識能力との関連が示されている。

ある研究では、睡眠時間が増えるに従い、認識能力は高まるが、7時間でピークに達し、その後は低下し始めることが示された。米デューク大学メディカルセンターのムラリ・ドライスワミー教授(精神医学)は、7時間以上は「睡眠時間が増えても効果はない」と指摘し、物忘れにも注目したこれまでの研究結果とも一致していると語る。「物忘れの原因のすべてを考えてみると、睡眠はおそらく最もたやすく修正できる要因だ」

睡眠研究=3

 === 続く ===

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