民族のソウル・フード探訪 =138=

◇◆ 世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅   ◇◆

【“NATIONA GEOGRAPHIC/日本語版(文=中川明紀・編集者)”に追記補講】

  ★ マカロニ・アンド・チーズは米国版ママの味 = 2/3= ★

郷土料理ー1

   チーズ濃厚、塩気強め、バターのコクしっかり。思わず一言、「う~ん、ジャンク」。しかしながら、ジャンクフード世代のアラフォーである私、この味好きか嫌いかといえば、好きである。ぱくぱくあっという間に平らげてしまった。 あとを引く味、愛されるのもうなずける。

「アメリカの子どもはみんな、インスタントのマカロニ・アンド・チーズが大好きなんですよ」

そう教えてくれたのは、アメリカ大使館の農産物貿易事務所(ATO)の所長を務めているレイチェル・ネルソンさん。 マカロニ・アンド・チーズのこと、アメリカの国民食のことを聞きたいと思って、アメリカの農産物や食品を日本に紹介する仕事を担うATOに問い合わせたところ、快く応じてくれたのだ。

待ち合わせたのは東京・中目黒にあるハトスバー。  「せっかくだから食べながら話しましょう」と、バーベキューを中心としたアメリカの料理が食べられるバーを見つけてくれたのである。

「いろいろな種類があるけれどクラフト社の商品が一番有名で、いまやマカロニ・アンド・チーズというとそれを思い浮かべる人が多いんじゃないでしょうか」。 しかし、とレイチェルさんは続ける。 「本来は家庭料理。私は母親がつくるマカロニ・アンド・チーズが一番の好物でした」

家庭でつくる場合も、材料はマカロニとチーズ、バターが基本。 ただ、家庭によってチーズの種類が違ったり、ホワイトソースを入れたり、玉ネギやベーコンをトッピングしたりと多種多様らしい。 レイチェルさんの家はもっともシンプルなスタイルだったそうだが、チェダーチーズよりクセの少ないチーズを使っていたそうだ。

そこへ注文しておいたマカロニ・アンド・チーズが運ばれてきた。 家庭の味とはまた少し違うと思うが、オレンジ色をしたクラフト社のそれに比べるとオーブンで焼き上げていて香ばしく、色は黄色に近い。 フレッシュトマトとパセリもトッピングされている。 「熱いうちに食べたほうがおいしい」とのレイチェルさんの言葉で、さっそくいただいた。

とろりとしたチーズは濃厚でまろやか。 塩気もさほど強くなくコクがあり、固めのマカロニにとてもよく合う。 そこにトマトのさっぱり感が加わることで絶妙な味のバランスが生まれている。 インスタントも好きだったが味が濃く、少々のどが渇いた。こちらのほうがやさしく家庭の温かさを想像させる。

郷土料理ー2

マカロニ・アンド・チーズの誕生から現在まで

パスタとチーズを使ったキャセロールは14世紀もの昔から料理本に載っており、その中でも『リベラ・デ・コクイーナ』という、中世の料理本の中でも最も古いものの一つである本にも記載されている。 これはパルメサンとパスタを使ったイタリア料理であった。 しかし英国では、このキャセロールがマケルーンズという名で、14世紀に執筆された有名なイングランドの料理本、『ザ・フォーム・オブ・クリー』に記載されている。 これは新鮮な手打ちパスタを、溶かしたバターとチーズで作った生地で挟んで作られていた。

現代における初のレシピは料理本作家エリザベス・ラッファルドの1769年に出版された料理本である『イングランドの熟練家政婦』に記載されている。 ラッファルドのレシピはベシャメルソースチェダーチーズを使ったもので、マカロニと混ぜ、パルメザンを散らした後、生地が泡立ちきつね色になるまで焼くというものだった。

イギリス、ビクトリア朝時代に出版された有名な料理本である『ビートン夫人の家政本』はこの料理を扱うレシピを2つ掲載している。 片方のレシピには「(軟らかながらも完璧にしっかりとした、型が全く崩れていない状態であるべきである)マカロニに、よく測った溶かしたバターをかける前にチーズ、胡椒、パンくずをたっぷりとのせ、明るい火の前にパンくずが茶色くなるまで置くか、サラマンダーでグリルする」と書かれている。

2010年代には人気が急増し、いつもの食事として、またファーストフードレストランでも高級レストランでもサイドオーダーとして、その存在が浸透している。

郷土料理ー3

 === 続く ===

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