睡眠の都市伝説の真意 =046=

☆彡 睡眠の都市伝説を斬る =三島和夫・睡眠研究者= 彡☆

【この企画は“Webナショジオ・連載/睡眠の都市伝説を斬る”に追記補講した】

起きたい時に目覚める不思議なチカラ =1/3=

 睡眠研究=1

​​ 毎朝、子供を起こして学校に送り出すのに四苦八苦している親御さんも多いと思う。 階下から子供部屋に向かって起きろーと怒鳴っていた主婦がその声量を買われて町内の合唱団に誘われたとか、そんな笑い話がでるくらい寝た子を起こすには日々胆力と腹筋を要する。かく言う私の長男坊も寝起きが悪く、寝ている間に頭のどこかの歯車が外れているんじゃないかと心配になるほどエンジンがかからない。 目覚まし時計よりも早く目を覚ます長女と遺伝子の1/4を共有しているとは思えない寝坊ぶりである。

睡眠不足なんだろうなぁと同情したりもするが、早寝をした翌日でも寝坊は同じだったり、遊びに出かける朝にはちゃっかり早起きしてくるため、時々冷た~い視線で寝ぼけ顔を見てしまう。 同じような疑問を持つ親は多いらしく、Yahoo!知恵袋などでも「遠足で起きられるのに普段寝坊なのはおかしい。 やる気の問題なんじゃないか?」という主旨の質問が複数寄せられている。 今回はこの希望した時刻に目覚めるチカラについて興味深いデータをご紹介したい。

意思や意欲(やる気)が早起きを助けるのは確かである。 「頑張らなくちゃ!」「明日が楽しみ」「早く朝にならないかな」などのハッピーな動機付けや期待があると、目覚まし時計なしでも希望時刻あたりで覚醒できる確率が高くなる。 ある調査によれば健常成人の半数以上が必要に応じて自力で覚醒できると回答しており、その精度(予定時刻と実際の覚醒時刻の誤差)は±10分程度であるらしい。 驚愕の結果である。 少なくともこの調査は私の周囲では行われなかったことは間違いない。 だって早起きが得意そうな人間がさっぱり見当たらないから。

意思によって自力で覚醒することを専門用語では「自己覚醒 (self-awakening)」もしくは「予定された睡眠終結(anticipated sleep termination)」と呼ぶ。 一般的に前者の方がよく用いられるが個人的にはterminationの方が好きで、自己覚醒の得意な人を睡眠のターミネーターと呼んでいる。 早起きが思いのまま、朝からエンジン全開、朝礼で喝っ、というイメージにぴったりだからだ。 こわっ。冗談はさておき、自己覚醒できる人は当然ながら睡眠慣性が少なく覚醒感がよい。 睡眠をコントロールしている感じ、1日を制した感じで、きっと気持ちが良いのだと思う。実にうらやましい。

覚醒時刻は、体内時計で定められた寝付き時刻と疲労回復に何時間寝なくてはならないかという睡眠恒常性によってある程度自動的に決まってしまう。 それを睡眠中にもかかわらず意思のチカラでターミネートするのだからよほどのことが体内で生じているはずである。 どのようなメカニズムで自己覚醒が可能になるのか興味のあるところだが、残念ながら未だに謎に包まれている。 しかし、これまでに幾つかの興味深い現象が確認されているのでご紹介したい。

睡眠研究=2

=資料・文献 (The Wallstreet Jouurnal)= 

十分な睡眠にプラスの効果―給与や投資行動にも重要(1/3)

出世街道をばく進する人を形容する場合、「ほとんど寝なくてもやっていける」といった表現が半ば決まり文句になっている。まだ暗いうちに起き出し、遅くまで働いて、午前2時に電子メールの返信をしてくるような人だ。

もちろん、実際にそういう人は存在する。例えば、英国の首相を務めた故マーガレット・サッチャー氏は2、3時間しか睡眠を取らずに仕事をしていたことで知られる。一部の起業家やウォール街のトレーダーたちも同氏を見習っているようだ。

ただし、もしあなたが成功するために同じことが必要だと思っているなら、考え直した方が良い。これとは逆に、夜ぐっすりと眠った人の方が通常、仕事における生産性が高いことを示す研究結果が増えているのだ。ぐっすりと眠った人は、カフェインをたっぷり取って数時間の睡眠でしのごうとする人よりも、明瞭、迅速かつ創造的に考えることができる。

それは睡眠が脳の休息にとどまらないからだ、と医療専門家たちは指摘する。睡眠によって、脳は不可欠なメンテナンスと修復をこなすことができる。睡眠が少なすぎると、十分な休息をとった脳ほど良いパフォーマンスを達成できない。

デトロイト・メディカル・センターのサフワン・バドル氏(米睡眠医学会の元代表)は、「睡眠不足が仕事のパフォーマンスに影響することに疑いはない」と述べ、「十分に睡眠を取らないと、十分に睡眠を取ったときと同じようには仕事ができないという見方が強まっている」と話した。

投資家もこれを心にとどめておくべきだ。多くの研究によると、睡眠が少なすぎる人はまずい投資判断を下す傾向があるほか、必要ないリスクを取る傾向もある。

睡眠研究=3

 === 続く ===

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民族のソウル・フード探訪 =149=

◇◆ 世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅   ◇◆

【“NATIONA GEOGRAPHIC/日本語版(文=中川明紀・編集者)”に追記補講】

味の七変化を楽しむ チリの庶民料理 =2/3= ★

郷土料理ー1​ ​​

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​「トウモロコシは粉末ではなく、実を使います。 葉を取ってから、包丁でそぎ落とした実をすり潰すんです。 いまはミキサーですが、昔は肉をミンチにするような手動の機械を使っていました。 一度に50本くらい調理するのでけっこうな力仕事なんですよ」とアントニオさん。 中南米原産といわれるトウモロコシは南米では主食のひとつ。 とはいえ、50本ってすごい量じゃないか。驚く私に笑って答える。

「パステル・デ・チョクロはいまは全国的に食べられていますが、もともとは中部から南の農村部の料理なんです。 田舎では家族が集まると10人くらいになるから、それくらいないと。チリでは直径50センチくらいのお皿でつくるんですよ。 それをオーブンに入れて焼くんです。 オーブンも薪を燃料にした大型のものを使ってね」

すり潰したトウモロコシに温めた牛乳と塩、粉末にしたバジルを混ぜる。 日本のトウモロコシはチリに比べて甘くてやわらかいため、店では牛乳は少なく、塩は多めにいれて調整しているそうだ。 逆にトウモロコシの甘みが少ない場合はシロップをかける。 具材のひき肉は牛肉や豚肉と、その時によって違うらしい。

「材料はだいたいどこの家も同じだけど、甘さや塩加減などの味付けは違います。 私の心に残っているのはおばあちゃんの味。 私はチリ中部のロス・アンヘレスという町で生まれ育ちました。 祖父母の家はそこからバスで1時間ほどでしたが、おばあちゃん子だった私は週末になると遊びに行っていた。 そのおばあちゃんがよくつくってくれたんです」

トウモロコシは夏の作物。夏になるとおばあさんは、アントニオさんが遊びに行くたびに自分の畑で収穫したトウモロコシを使って、パステル・デ・チョクロをつくったという。 「夏になるとおばあちゃんのパステル・デ・チョクロが食べられる。いつも待ち遠しくてしかたなかった」とアントニオさんは言う。

その彼がつくる店の料理は、おばあさんの味が原点。「おかあさんと一緒におばあちゃんを手伝いながら覚えたんです。パステル・デ・チョクロはもちろん、エンパナーダや冬の楽しみだったレンズ豆のスープもすべて、小さい頃に食べた味を思い出してつくったものなんですよ」

郷土料理ー2

エンパナーダ(empanada)とは、具入りのパンまたはペイストリーである。 この名前は、パンで覆うまたは包むという意味のの動詞「empanar」から派生した。 別名にエンパナダスがある。 エンパナーダは、生地またはパン生地を折りたたんで具を包んで作る。 スペインでは、エンパナーダは通常大きく丸い形で、食べるとき小さく切り分けるが、ガリシアではそれに加えて一口大から、日本の菓子パン大までの大きさのものがあり、それらはエンパナディージャ(小さなエンパナーダ)と呼ばれる。 また、ポルトガルおよび南アメリカのエンパナーダは通常小さく半円形である。 エンパナーダは、各国で独自の名で知られている。

エンパナーダは、ウマイヤ朝のイベリア半島支配時代にスペインとポルトガルに普及した塩味のペイストリーが起源との説がある。 スペインでは”empanada gallegaガリシア風エンパナーダ)またはエンパナーダと呼ばれ、ポルトガルではエンパナーダとのみ呼ばれる。 アメリカ合衆国のエンパナーダは、大きなパイと同様に切り分けて調理される、労働者向けの手軽で栄養のある食事であり、スペインのガリシア州、ポルトガルが起源と推測される。

ガリシア州およびポルトガルのエンパナーダのフィリングには通常、ツナ、イワシ、チョリソが含まれるが、替わりにタラや豚ロースを使うこともある。 肉や魚は通常、トマト、ニンニク、タマネギのソースで味付けされてパンやペイストリーで包む。 ラテンアメリカへの多数のガリシア人移民により、empanada gallegaはそれぞれの地域で人気となった。 この料理は、入植者により南アメリカに伝わり、現在も定着し人気である。

郷土料理ー3

動画: チリ料理②

 === 続く ===

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