民族のソウル・フード探訪 =150=

◇◆ 世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅   ◇◆

【“NATIONA GEOGRAPHIC/日本語版(文=中川明紀・編集者)”に追記補講】

味の七変化を楽しむ チリの庶民料理 =3/3= ★

​ ​​郷土料理ー1

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ そう言って、アントニオさんはエンパナーダとレンズ豆の煮込みも出してくれた。 エンパナーダは南米全域で食べられているミートパイのような料理だが、国によってつくり方が違うらしい。 確かにパラグアイの回(前記参照)で食べたエンパナーダは、牛ひき肉、ゆでたまご、パプリカなどを入れて揚げていたが、チリではひき肉にゆでたまご、オリーブ、干しブドウを入れてオーブンで焼き上げる。

干しブドウというのがワインの輸出国らしい。 国によって違うということは、エンパナーダには多少なりともその国の特徴が反映されているのだろう。しかも、パステル・デ・チョクロの具材とほとんど同じだ。

チリにブドウが持ち込まれたのはスペインが入植した16世紀。気候や土壌が合い、ワイン産業は徐々に発展していった。オリーブも原産は中近東で地中海沿岸が名産地だが、やはり同時期にアメリカ大陸にわたり、チリでもつくられるようになった。 そしていま、チリ全土で食べられる料理に欠かせないものとなっている。

「私もお母さんやおばあさんの味を思い出しながら料理をつくります」と話すのは、店のオーナーであるエドゥアルドさん。 チリの首都・サンティアゴ出身のエドゥアルドさんもまた、家族が集まるときに大きな皿に入れて焼いた熱々のパステル・デ・チョクロを食べたそうだ。

エンジニアが本業であるエドゥアルドさん。 いまはアントニオさんに任せているが、1年ほど前に赤坂からいまの中野に移転するまではエドゥアルドさんが料理をつくっていた。 いまも、仕事がない日はキッチンに立つという。なぜ、エンジニアの仕事がありながら店を開いたのか。

「きっかけは2011年3月11日の東日本大震災です。 何かできないかと思った私は、日本に住む外国人の仲間とともに炊き出しのボランティアに出かけました。 南三陸を中心に岩手、宮城、福島の3県をまわり、自分の国の料理をつくった。被災者の方たちが喜んでくれる顔を見て、笑顔が集まる場所をつくりたいと思い、震災から丸一年経った2012年3月12日にオープンしたんです」

郷土料理ー2

 私が訪れたのも3月12日。 偶然にも店が5年目をスタートさせた日だった。 いま、店には日本在住のチリ人のほか、チリに駐在、留学していた人たちが集まってくるという。 思い出のおばあちゃんの味は、日本にいるチリに縁ある人たちの懐かしい味、故郷の味となっている。

郷土料理ー3

 === 続く ===

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