民族のソウル・フード探訪 =159=

◇◆ 世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅   ◇◆

【“NATIONA GEOGRAPHIC/日本語版(文=中川明紀・編集者)”に追記補講】

消費量は日本の2倍! 実はお米大国マダガスカルのワンプレート料理 =3/3= ★

郷土料理ー1

 それにしても、お米も味付けも、そして盛り付けも、最初に言われたようにアフリカ大陸の料理とは雰囲気が違って馴染みがある。 そう言うと、「マダガスカルはアフリカとは違う」とエリックさん。

「私たちがアフリカ人と同じだと思っている人がたくさんいますが、それは間違い。性格も習慣も違います。  私たちからするとアフリカ人はとてもルーズに見える。 日本人が旅行先で中国人と間違えられると違和感があるでしょう?マダガスカル人もそれと同じなんです」。 だから料理も比べるものではないのだと言う。 その理由はマダガスカルの歴史にもあるようだ。

 マダガスカルには大きくアフリカ系の人とマレー系の人がいる。 これははるか昔、東南アジアのボルネオ島からマレー系が移住してきたからだと言われていて、彼らの子孫がマダガスカルに王国を設立した。 共通言語であるマダガスカル語もインドネシアやフィリピンと同じ語族に属す。

アフリカ系の人々がマレー系より先に住んでいたのかははっきりしないが、やがてアラブ系民族も暮らすようになり、大航海時代には欧州の人々も訪れるようになって、19世紀の末にマダガスカルはフランス領となった。 「1960年にフランスから独立しましたが、私たちはフランスではビザが必要ありません。 車はフランス製ばかりだし、言葉もマダガスカル語よりフランス語のほうが通じます。グリンピースを意味するプティポワもフランス語。 そもそもグリンピースは古来の食材ではないのでマダガスカル語がないんです」

実は、エノキソア・プティポワを食べた時、洗練された味だなと感じた。 それは、エリックさんが一流シェフだからなのだろう、と思っていたが、それだけではなかった。 マダガスカル料理は世界各国の文化がつくりあげた味なのだ。 皿の上にのったごはんとエノキソア・プティポワ。この中にはアジアやアフリカ、フランスの文化が入っている。 「マダガスカルプレート」という言葉には、そんな意味も込められているのかもしれない。

エリックさんはいま、そんな母国の料理にある思いを抱いている。 「私は父の仕事の関係でイタリアに住んだことをきっかけにイタリア料理のシェフになりましたが、お母さんに教わったマダガスカル料理は私の原点だし、誇るべきものです。 でも、マダガスカルの観光客が泊るホテルはフレンチばかり。もっと母国の料理のすばらしさを伝えるべきです。シンプルでうけないというのなら、フレンチスタイルでおしゃれに提供すればいい。 マダガスカル料理は美味しいんだから」

エリックさんが店で出すマダガスカル料理も日本人に合わせて、おしゃれで食べやすくしている。 そうやって間口を広げることで、自分が好きな日本の人にもっと母国を知ってもらいたい。 マダガスカルプレートにはそんな郷土愛ものせられている。

郷土料理ー2

=資料=

マダガスカルの間食・果実 : マダガスカルの町々にあるキオスクのような小さな売店で、さまざまな種類の焼き菓子や揚げ物を買い求めることができる。 これらはまとめてムフという名前で知られている。 ムフとは日本語でいうところのパン。 その中でも最も一般的なムフが、「マダガスカルのパン」を意味する、ムフガシである。 ムフガシは、甘くした米粉に水や牛乳などを混ぜ合わせたものを油を塗った丸い型に流し込み、炭火で焼いて作る。

朝食としてコーヒーと一緒によく食べられており、キオスクでも売られている。 沿岸地帯では、このムフは、米粉にココナッツミルクを混ぜて作り、ムカリと呼ばれている。 その他の甘いムフとしては、メナケリというよく揚げたドーナツや、ムフ・ボリナというパン生地を丸くこねて揚げたものなどがある。 さらに、さまざなまフルーツ・フリッターもある。 塩味のムフもあり、ラマヌナカは、塩味を利かせたムフガシを揚げたもので。

昔から、食後のデザートとして新鮮なフルーツが食べられている。 ごちそうとして、新鮮なサトウキビを噛むこともある。 マダガスカルでは、さまざまな種類の温帯・熱帯果樹が育ち、生食又は砂糖を振り掛けるなどして食されている。 ただし、温帯果樹に関しては、りんご、レモン、カボチャ、スイカ、オレンジ、チェリー、イチゴに限られる。 熱帯果樹に関しては、ココナツ、タマリンドマンゴーパイナップルアボカドパッションフルーツグァバリュウガンライチパーシモンなどが主なものである。

また、ポクポクあるいはヴアナンツィンヂャナと呼ばれるホオズキに似た果実もある。 その他に、西海岸に面した地域では、バオバブの果実が、ちょうどバオバブの木が実をつける雨期の終わり近くの短い期間、食べられている。 更に、品質の高いカカオと、バニラで知られており、その多くが輸出されている。 マダガスカルの沿岸部、あるいは内陸でも格式の高いレストランでは、家禽類の肉にかける風味豊かな塩味のソースの調味料としてバニラが使われることがある。

郷土料理ー3

 === 続く ===

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