睡眠の都市伝説の真意 =063=

☆彡 睡眠の都市伝説を斬る =三島和夫・睡眠研究者= 彡☆

【この企画は“Webナショジオ・連載/睡眠の都市伝説を斬る”に追記補講した】

朝型勤務補講: 朝型、夜型って何? =2/3=

 睡眠研究=1

​​ 夜型体質とは気長に付き合って行くしかないんでしょうか。 早起きのトリに寝坊助とバカにされて悔しくて……なんとか見返したいのですが。

 夜型が一概にダメだと決めつける必要はないよ。 夜型の人は交代勤務(夜勤)や時差ぼけ(時差飛行)のような睡眠スケジュールの急速な変化に対して強い。逆に朝型の人は睡眠習慣ががっちり固定されている(フレキシビリティが小さい)ため弱い。 今後、24時間社会は進む一方だろうし、海外旅行もずっと短時間で気軽にできる時代が来るだろう。 火星に移住すれば自転周期は24.6時間で睡眠リズムの調整が大変だと言われているよ。

この先、「夜型最強!」の時代が来るかもしれない。 ヒツジ君もオーストラリアなんて言わずに、火星のゆるキャラをめざしなさいよ。

(生温かい目で)そこまで待てないんですけど……。 今、そこにある危機なので。

(汗)そ、それだけに雇用者側にもクロノタイプを個性と考えて尊重してほしいよね。 ネットなどを見ていると早起き自慢、寝不足自慢をする経営者が多いような気がするね。自分が得意とするライフスタイルを押しつけられるのでは堪ったものじゃないよね。

この辺を理解していないと「気合いだ!」の精神論になってしまう。 「不規則生活が恒常化している現代だから、朝型勤務もいいじゃないか、いちいち目くじら立てるな」と言う意見もあるけど、同じような理解不足から来ているね。 皆同じにしようということがモンダイなんだ。 規則正しい生活とは、人それぞれのものであって、軍隊式に皆で早起きする生活とは違う。同じクロノタイプに由来する悩みでも朝型の人が夜勤で苦しんでいると不思議と同情されたりして、夜型は損だね(笑)

だいぶ分かってきましたけど、まだ納得できないような……。 「独身の頃は寝坊だったけど、結婚してから早起きして夫や子供に毎朝お弁当を作ってます♡」とか、途中でクロノタイプが変わる人っているじゃないですか。 トリとは高校時代からの腐れ縁なんですが、いつもトリママが作った美味しそうな卵焼き入りの弁当を自慢されて……。 うちなんか一家揃って寝坊なので、いつも学校の購買のパンばかり食べてました(涙目)

うーーん、切ない話だね。短期間に朝型生活にスムーズに変わることができる人はもともと「なんちゃって夜型」だと思う。「真の夜型」が朝型体質になる方法は知られていないんだ。

え? ちょっと待ってください。「なんちゃって……」ってどういうことですか?

ゴメンゴメン(笑) つまり、「仮の夜型」ということ。 「なんちゃって夜型」「真の夜型」というのは正式な学術用語じゃなく、僕たちが研究の結果をもとに面白半分で付けた名前なんだ。このようなへんてこなネーミングは個人的にはあまり好きじゃないのだけれど、夜型の誤解を解くためによいかと思って。

Dramatic sky and corporate architecture reflecting at night in glass

=資料・文献 (The Wallstreet Jouurnal)= 

米労働者3分の1が睡眠不足―5兆6000億円の生産性損失(2/2)

企業はこれまで、睡眠不足が生産性に及ぼす影響には注意を向けてこなかったが、今や徹夜勤務もいとわない金融など人使いの荒い業界でも、睡眠が関心の的となっている。

「成功のための睡眠」という著書を持つコーネル大学のジェームズ・マース教授(心理学)は、昨年ゴールドマン・サックスで睡眠不足をテーマとした講義を行った。参加希望者が約1000人と定員を上回り、別室を使って放送せざるを得なくなるほどの人気だった。同教授は、従業員の間でうたた寝が目立つヘッジファンドのD.E.ショーでも講演を行っている。

夜勤があったり不注意なミスが命を奪う恐れがあったりする職場は、深刻な睡眠不足をもたらす。

P&Gは、夜勤勤務のある2工場に睡眠不足を解消するための数週間にわたるプログラムを導入しようと、睡眠問題の専門家であるナンシー・ロススタイン氏と話し合っている。同社は、6月にはプログラムを開始したいと考えている。

ロススタイン氏は、就寝する1時間前には画面のある電子機器を閉じることが重要だと力説する。画面から発光される青色光が、睡眠をもたらすメラトニンの分泌を抑制するからだ。しかし、スマートフォンやラップトップ・コンピューターに慣れ親しんでいる人にとっては、この指示は簡単なことではない。

睡眠研究=3

=== 続く ===

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民族のソウル・フード探訪 =166=

◇◆ 世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅   ◇◆

【“NATIONA GEOGRAPHIC/日本語版(文=中川明紀・編集者)”に追記補講】

★  豪快に手づかみで食べる、「五本の指」なるキルギスの伝統料理 = 1/3= ★

​​​​ ​​郷土料理ー1

   今年も行ってきました、「ツーリズムEXPOジャパン2016」。 毎年、初秋に開催される世界最大級の旅の見本市で、全国各地、世界各国のグルメや文化を気軽に体験できる。 今年は世界140カ国・地域の企業や団体が参加すると聞き、どんな発見があるだろうと、まさに小旅行に出かける気分で訪れた。

まっさきにフードコートに足を向けると、そこにはやっぱり見知った笑顔があった。 3年前にこのイベント(当時は「JATA旅博」)で出会ったパラグアイの母子だ(前回参照)。 毎年出店している彼らは現在、店を拡大移転してがんばっているという。 揚げたてのエンパナーダ(南米でよく食べられているミートパイ)は相変わらずサクサクで美味しかった。

腹ごしらえをしたところで各国のブースを見て歩く。実はお目当ての国があった。 中央アジアにある遊牧民の国、キルギス共和国。 今年4月に設立された政府観光局のホームページを見てから、ずっと気になっていたのだ。

「いまは純粋な遊牧民はほぼいないんですよ」と教えてくれたのは、政府観光局を委託運営していて、ツーリズムEXPOにも出展していた旅行会社のスタッフ。 旧ソビエト連邦に属していたキルギスはその時代に行われた定住化政策によって遊牧の文化が薄れ、現在は夏の間だけ牧草地に移動する移牧がほとんどなのだという。

そうなんだ……とちょっとがっかりする私に、「でも、遊牧民ならではの料理は健在ですよ」と言って、イベントのためにキルギスから来日していた女性を紹介してくれた。 首都ビシュケクの旅行会社で働くインナ・キムさん。 さっそく、ソウルフードについて尋ねると、インナさんは少し考えてから答えてくれた。

「ベシュバルマクですね」

実はインナさんは朝鮮系のキルギス人。 家ではいわゆる韓国料理が主体で、キルギス料理はそれほど食べないという。 ただ、ロシア系やウズベク系など多数の民族が住むキルギスで、インナさんたち朝鮮系も含めて、どの民族も共通してよく食べているキルギスの伝統料理がベシュバルマクなのだそうだ。

「麺の上に茹でた羊や牛、馬の肉をのせるシンプルな料理です」とインナさん。 なるほど、家畜の肉と保存がきく小麦粉なら遊牧民の料理に適している。

「ジャガイモなどの野菜を入れたり、麺のかたちが異なったり、地域によって違いはあります。パーティーや来客の際によく食べる料理なんですが、尊敬するお客さんが来たときはキルギスで最も高級品の馬肉を使いますね。 美味しいんですよ」

ちなみに、お隣のカザフスタンとは食文化が近いそうだ。 「カザフスタンでもベシュバルマクはよく食べられています。キルギスの麺は小さい四角形が多いけれど、カザフは大きくて丸いのが一般的ですね」と言うのは、インナさんの通訳をしてくれたカザフスタンからの留学生ジョルダヤコヴァ・サウレさん。 2人は両国共通の公用語であるロシア語で話していた。

しかし、ここまで聞いたらベシュバルマクが食べてみたくなる。 旅行会社の人に尋ねると、埼玉の蕨駅のそばに一軒だけキルギス料理を出すお店があるというので、早速出かけることにした。

郷土料理ー2

=資料=

キルギス料理はきるぎすキルギス(キルギスタン)で主に作られている料理である。 キルギス料理は隣国であるカザフスタンのカザフスタン料理と様々な面で類似点が見られる。

伝統的なキルギス料理では羊肉や馬肉を用いることが多く、様々な乳製品を多用する。 料理技術や主な材料はキルギスで伝統的に行われてきた遊牧民的な生活様式に大きな影響を受けている。 したがって、料理技術の大部分は食品の長期保存という観点に則ったものである。 羊肉はキルギス人が最も好む肉であるが、キルギス人の多くは羊肉を日常生活で十分に用いることができているとは言えない。

キルギスでは多くの異なる民族の様々な料理を見ることができる。 ビシュケクオシジャララバードカラコルといった大都市では、様々な国の国際的な料理を見かけることができる。 路上の屋台や農村部では、コットンシードオイルや羊脂を用いた標準的なキルギスの料理を見かけることが多くなる。 地域の人々は地方の羊脂を用いた料理は美味で健康に良い料理だと考えている。

様々な調理方法で提供される肉はキルギス料理において非常に重要な部分を占めている。 一般的で人気のある肉料理としては馬肉のソーセイジ、ヒツジの肝臓のロースト、ベシュバルマクと呼ばれるゆでた肉を細麺と一緒に調理した麺料理などであり、他にも馬肉を用いた様々な料理がある。

郷土料理ー3

 === 続く ===

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