睡眠の都市伝説の真意 =068=

☆彡 睡眠の都市伝説を斬る =三島和夫・睡眠研究者= 彡☆

【この企画は“Webナショジオ・連載/睡眠の都市伝説を斬る”に追記補講した】

在宅介護を破錠させる認知症の睡眠障害 =1/2=

 睡眠研究=1

​​ つい先日だが、日本国内で費やされる認知症の社会的費用(医療・介護費用)に関する厚生労働省研究班の試算が出た。 認知症患者は500万人を数え、社会的費用の総額は14.5兆円にも達するという。 現時点では特効的な治療法もないため医療費は1.9兆円に留まり、残る12兆円超の大部分が介護費用で占められている。

介護費用の半分6.2兆円が「家族による介護コスト」だそうだ。認知症に罹った家族の入浴やトイレ介助などを介護保険サービスの費用に換算するとそのような高額になるとのこと。 膨大な労働力が介護に吸い取られていることが分かる。 認知症高齢者の介護は生産性に乏しく、そこから生まれる付加価値も期待しにくい。少子高齢化が進行してただでさえ労働人口が減少している日本にとって、今後も増大する一方の介護負担は国の浮沈に関わる大問題である。

私も以前、厚生労働省が実施した認知症の介護負担に関する調査研究に関わったことがある。 そのときのテーマの1つが在宅介護を困難にさせる要因分析であった。 私のような睡眠研究を専門にする者がそのような調査になぜ招聘されたかというと、在宅での介護を困難にさせる原因の1つが昼夜逆転などの睡眠問題ではないかと疑われていたからである。結果はその通りであった。

認知症の「中核症状」は物忘れ(記憶障害)、見当識障害(人、時間、場所が分からなくなる)、そして高度の推論や判断ができなくなるなどの高次脳機能の障害である。しかし中核症状は認知症の問題のごく一部を占めるに過ぎない。 認知症では「辺縁症状」と呼ばれるさまざまな精神症状や異常行動が頻繁に認められる。 辺縁とは中核でないという程度の意味合いであるが、以下に説明するように介護の現場では辺縁どころか主役である。しかもダースベイダーなみの強力な悪役である。

私たちの研究班では、在宅で介護を受けている、もしくはグループホームに入所中の認知症高齢者594名を対象にどのような辺縁症状が介護上の問題となっているのか詳細な実態調査を行った。 図にはそのときに現場から報告された辺縁症状を出現頻度順に並べたものだ。 被害妄想、幻覚、徘徊、火の不始末など「ボケ症状」としてよく知られている異常行動が並んでいるが、これらを押さえてトップにランクされたのが不眠や昼夜逆転などの睡眠障害であった。 同種の調査は過去にもさまざま行われており、睡眠障害は絶えず上位にランキングされる「常連」である。

睡眠障害が認知症の介護で問題となるのはナゼか? それは単に夜間に目覚めるだけではなく、同時にさまざまな辺縁症状を伴いやすいからである。 たとえば同じ徘徊でも夜間に動き回られると家族は大変である。 足下が暗いので転倒や骨折も起こしやすい。そのほか大声しかり、火の不始末しかり。 また認知症では夜間覚醒時に軽い意識障害を伴うことが多い。これは「せん妄」と呼ばれる。 せん妄状態では周囲の状況が認識できなくなるため、不安や困惑が強まって昼間よりも興奮しやすく、異常行動も重症化する。 睡眠障害はせん妄を引き起こし、悪化させる最大の原因でもある。

睡眠研究=2

=資料・文献 (The Wallstreet Jouurnal)= 

成功を収める人々に睡眠は必要か (1/3)

 米初代大統領ジョージ・ワシントンと独立戦争での勝利。 米国の詩人ロバート・フロストと「Stopping by Woods on a Snowy Evening」(「雪の夕べ森のそばにたたずんで」)の創作。 ビル・ゲイツ氏とマイクロソフトの創設。スティーブ・ウォズニアック氏とカラーコンピューターモニターの発明。 トム・ステムバーグ氏と事務用品大手ステープルズの創設。そのどれも、米国の見事なサクセス・ストーリーだ。 しかし、こうした成功話に、キャリアにおける成功を最大限にするための戦略に組み込むことができるような共通の要素はあるのだろうか。

実のところ、それはある。しかし、読者の予想と大きく異なるかもしれない。 それぞれの場合において、徹夜での仕事が大きな違いを生んでいるのだ。

例えばワシントンの場合、大統領に就任する前は戦争が職業だった。 そして、一晩中働くことが敵の裏をかく方法だった。英国人は技術的・組織的な優位にもかかわらず、戦いにおける正統的なアプローチをとった。 つまり、定刻に広々とした土地で大きな戦闘が起こると仮定するやり方だ。 一方、ワシントンは夜間に構想を練り、計画し、部隊を動かした。

ワシントンが率いる部隊は1776年、英陸海軍にニューヨークのブルックリン北部で追い詰められた。 軍の崩壊は避けられないかのように見えた。 しかしある夜、ワシントンは暗闇にまぎれて自分の部隊を退け、川を渡ってマンハッタンに向かった。発見されず、1人の犠牲者を出すこともなく。・・・・・つづく

睡眠研究=3

=== 続く ===

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