睡眠の都市伝説の真意 =090=

☆彡 睡眠の都市伝説を斬る =三島和夫・睡眠研究者= 彡☆

【この企画は“Webナショジオ・連載/睡眠の都市伝説を斬る”に追記補講した】

宇宙時代が到来、その時あなたの睡眠は・・・・ =1/3=

 睡眠研究=1

​​​ 映画「猿の惑星」を鑑賞した人は多いだろう。知らぬ間に地球に舞い戻ってしまった宇宙船の中で、船長テイラー(チャールトン・ヘストン)はじめ乗務員は人工冬眠装置で長期間にわたり眠り続けるという設定になっていた。唯一人の女性宇宙飛行士は装置の不具合で映画の出だしからミイラになるという不運に見舞われた。

人工冬眠は数多くのSF映画や小説でも取り入れられている。なにせ恒星間飛行など外宇宙への旅行は長丁場である。狭い空間で楽しみも少なく、同じメンツで長期間過ごしているのは精神衛生上もよろしくない。トラブルの元であるので寝るに限る。

一方、太陽系内の宇宙旅行ではもう少し身近な睡眠問題がテーマになる。不眠、睡眠不足、リズム障害である。1961年から始まった有人宇宙飛行以来、宇宙飛行経験者は現在までに約500人おり、その大部分が微小重力環境での睡眠を経験している。そして実に多くの宇宙飛行士が眠りに悩んでいる。

最近では幾つもの民間宇宙飛行会社が台頭してきて、一般人でも「無理をすれば手が届く」金額で短期間の宇宙旅行ができる時代がすぐソコまで来ているようだ。宇宙飛行士が経験した睡眠問題をもしかしたら私たち自身も経験するかもしれない。少なくとも子供や孫が社会人として活躍する頃には宇宙旅行は決して一部の特殊な人々のものではなくなっている可能性が高い。

そこで今回は少し先取りして宇宙旅行の際に注意すべき睡眠問題について紹介したい。

最初に宇宙空間での眠りをレポートしたのはボストーク2号(Vostok2)で軌道上を約1日飛行したソビエト連邦(当時)の宇宙飛行士ゲルマン・チトフ、25歳である。1961年8月6日、バイコヌール宇宙基地から飛び立ち、軌道に入るとめまい、吐き気、頭痛などの宇宙酔いの症状に悩まされたものの、15:30から23:37(協定世界時UTC)までの8時間7分にわたり眠っている。「すばらしい眠りだった。浮遊感の中、赤ちゃんのようにぐっすり眠った」と答えたとされているが、覚醒時の気分は不良であったというのでちょっとやせ我慢の回答だったのかもしれない。

実際には多くの宇宙飛行士(クルー)が不眠で悩んでいる。1999年に発表されたNASA資料によればミッション中の60%~70%の夜でクルーが不眠を経験している。実際、睡眠薬はシャトル内でもよく使われていた。クルーの4人中3人が何らかの睡眠薬(フルラゼパム、トリアゾラム、ジフェンヒドラミンなど)を服用し、その服用頻度たるや全ミッションの50%の夜に達している。

睡眠研究=2

=資料・文献 (The Wallstreet Jouurnal)

宇宙ではどうやって寝るのですか?

スペースシャトル : クルーが寝る場所は、ミッドデッキの右舷側壁に取り付けられた4段式の睡眠用の区画(スリープ・コンパートメント)、あるいは壁に取り付けた寝袋を使用します。
このスリープ・コンパートメントには扉もついており、狭いながらもプライバシーを確保できる場所になっています。

また、照明、空調も調整できる他、緊急時に備えた通信装置を有してます。
無重量状態では体が浮き上がってしまうため、留め具で体を固定してから、眠りにつきます。
なお、中にはこれ以外の場所、例えばコマンダー席やパイロット席などで寝る飛行士もいるようです。

ISS : ISSには、2010年6月現在、6人分の個室(「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)に2箇所、「ハーモニー」(第2結合部)に3箇所、 「きぼう」に1箇所)が設置されており、そこで寝ることができます。(注:きぼうの個室は、最終的にはハーモニーに移設される予定です)。

個室内には、照明、空調、緊急事態の発生が確認できる警告警報装置などが設置されており、普段は各クルーの私物の保管場所ともなります。
スペースシャトルやソユーズ宇宙船が到着して一時的に人数が増えた場合や、個室が揃っていなかった頃は、クルーは好きな場所に寝袋を設置して寝ていましたので、クルーの好みに応じて寝場所を変える場合もあります。

睡眠研究=3

=== 続く ===

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