睡眠の都市伝説の真意 =152=

☆彡 睡眠の都市伝説を斬る =三島和夫・睡眠研究者= 彡☆

【この企画は“Webナショジオ・連載/睡眠の都市伝説を斬る”に追記補講した】

 眠くない寝不足「潜在的睡眠不足」の怖さ  =3/3=

​​睡眠研究=1

  ところが、現実で多いのは少し回復してはまた平日の睡眠不足を積み上げるパターンである。そして長年にわたってこれを繰り返す。だって、週末だけでも眠気は取れるため、すっかり回復したと思い込んでしまうから。

ましてや自覚症状がない人では問題があることにすら気づかず、そのためにかえって危険ですらあるだろう。まさに、この点がプレスリリースで注意喚起を促す必要を感じた一番の理由である。

タイトルにもある『潜在的睡眠不足』とは私たちの造語であるが、2つの意味を込めて命名した。

1つはこれまで説明したように「自覚できない」睡眠不足という意味である。自覚できないのは眠気などの症状がないだけではなく、睡眠不足になるとは考えにくい「標準的な」睡眠習慣を送っているという安心感のためである。

もう1つの意味は、自覚できないが故に対処行動をとらず、心身への負担が長期間にわたって潜行する点である。

数多くの疫学調査から、短時間睡眠が生活習慣病やうつ病のリスクを押し上げることはよく知られている。ただ、短時間睡眠の人が睡眠不足を強く自覚しているとすれば、長年にわたってそのような睡眠習慣を続けることができるだろうか。普通は眠気や疲労のため途中でダウンするだろうし、生活も見直すだろう。むしろ、軽度もしくは自覚できない程度の睡眠不足を長期間続けることの方が危険ではないのか。

このような危険を防ぐには、今回のような手間のかかる方法ではなく、要はリトマス試験紙のように自宅で簡単に必要睡眠時間が測定できればよい。これは私たちが今でも取り組んでいる研究課題だが、いまだ解決できていない。それでも今回の研究から少しヒントが得られた。

必要睡眠時間を自宅で測ることは難しいが、睡眠不足度(習慣的睡眠時間と必要睡眠時間のギャップ)は初日のリバウンドの大きさ(自宅よりも何時間長く寝たか)と強く相関していた。

自宅で睡眠リバウンドを概算するには、しっかり眠気が来てから、個室で、目覚ましをかけず、遮光カーテンを引き(もしくはアイマスクをして)、耳栓をする。自然に覚醒してそれ以上二度寝ができなくなるまで眠ってほしい(例えば夜0時〜翌日昼すぎまで)。その夜の実質的な睡眠時間の合計と過去1週間の平均睡眠時間との差が3時間以上なら、ふだん眠気を感じていなくても睡眠習慣にはもう少し改善の余地があるかもしれない。

最後に、連載第2に取り上げたショーペンハウアーの名言を再掲する(注:私なりの意訳が入っています)。

『生は神からの借金であり、いずれは返済(永久の眠り=死)しなくてはならない。 当座の利息である睡眠を多めに払えば、借金完済は少し先送りされるだろう』

『潜在的睡眠不足』の持ち主は、少額のリボ払いを忘れて、大借金をしている人よりも早めに不渡りを出す危険性がある。

睡眠研究=2

=資料・文献= 

「睡眠不足症候群」が起こる原因とは?

就寝時間が遅い「夜型人間」に多い

「睡眠不足症候群」にかかる方の多くが、生活パターンに問題があります。 一番多いのは、完全な「夜型」人間になっていること。その上で、朝はいつも決まった時間に起きていて、中途覚醒もない方が多い現状があります。

夜型になっている原因は、仕事や趣味、家事など、さまざまですが、ご自身で、「短時間睡眠で問題がない」と考えているケースが多いので、不調の原因がすぐにはわかりません。

早朝に起きねばならない人も注意

また、「夜型」といっても、深夜まで起きている場合だけではありません。例えば、夜11時に寝ていても、朝の5時に起きる必要がある方なども、このパターンになっている場合があります。

1日に必要な睡眠時間は、個人差があります。人によっては、5時間でも、本当に大丈夫な方もいれば、9時間寝ないと「睡眠不足」になってしまう方もいます。

体を健康に保つために必要な睡眠時間は、人それぞれ。必要量に達していないと、「睡眠不足症候群」になっているかもしれません。

自分の最適睡眠時間を把握すること

まずは、ご自身の「最適睡眠時間」をきちんと把握することが、大切です。 最適睡眠時間を知るには、まずは、休日に目覚ましなしで寝てみること。頭も体もすっきりする睡眠時間がどの程度かを、調べてみましょう。

毎朝決まった時間に起きている方は、休日でも、同じ時間に目覚めてしまうかもしれません。 その際は、いったん起きて、日中眠くなったときに、仮眠をしてみましょう。 そのとき、どのくらい仮眠したかを記録しておくと、もとの睡眠時間と合わせた時間がわかりますので、ご自身の最適時間の目安になります。

夜、遅い時間にしか眠れなくなっている方は、睡眠の専門医師に相談してみましょう。睡眠薬などを用いて、寝つく時間を意図的に早めるなども、治療のひとつです。

睡眠研究=3

=== 続く ===

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